[MOM3714]帝京MF橋本マリーク識史(2年)_目指すのは“絶対的存在”…決勝進出を呼び込む2ゴールで最終学年へ弾み
ゲキサカ / 2021年12月28日 10時56分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 YOKOYAMA MEMORIAL CUP準決勝 帝京高 3-1 八千代高 ジャーニィー若松B面]
冬の「サッカータウン波崎」で強豪24校が新シーズンへ向けて力を磨く「全国ユース招待サッカー大会〜YOKOYAMA MEMORIAL CUP〜」の準決勝が27日午前に行われ、八千代高を3-1で下した帝京高が決勝進出を果たした。MF橋本マリーク識史(2年)は決勝ゴールを含む2得点の活躍。チームを勝利に導いた自身のパフォーマンスに手応えを示している。
1点目は開始早々の前半9分。普段から「意思疎通ができている」という前線の選手たちとのコンビネーションからPA内右に抜け出すと、「GKの股下をキレイに通せた」と角度のない位置から右足でシュートを突き刺し、先制ゴールを挙げた。
帝京は前半14分に1-1と同点に追いつかれたが、後半も開始5分に橋本の得点でリードを奪う。右CKの場面で橋本は、GKの前に位置を取って動きを制限する役割を担っていたが、「GKが出られないようにするだけでなく、自分のところに来た時は自分がゴールを決めてやるという気持ちでやっていて、ちょうど自分の前に運良くこぼれてくれた」。訪れたチャンスを逃すことなく蹴り込み、勝ち越しゴールを記録。後半14分にもMF田中遥稀(2年)のミドルシュートで1点を追加した帝京は、3-1の快勝でファイナルへの切符をつかんだ。
「1年生や2年生の最初の時は、先輩や仲間に助けてもらっていた部分が多かった。準決勝では自分の2得点でチームを勝利に導くことができたので嬉しかったです」
今年はシーズン前の怪我で出遅れると、負傷明け後も調子が上がらず、難しい時間を過ごした。チームは全国高校サッカー選手権の東京都Bブロック予選で惜しくもベスト4敗退。橋本自身は出場できずに終わった。
「その悔しさがあって、(11月の)負けた日からもっともっと努力していこうと思って、自分でもトレーニングを積み重ねてやってこれたのが良かったと思います」
同日午後の決勝では前橋育英高に1-3で敗れて準優勝となったが、今大会で残した結果は「自信になりました」。来年は高校ラストシーズン。最上級生としての責任感も強くしている。
「チームとしては1、2年生の時からプリンスリーグでも降格ラインぎりぎりで残っているということで、先輩たちにも迷惑をかけていた。今度は自分たちが3年生で最終学年なので、チームを引っ張っていって、プリンスからプレミアに上げるくらいの勢いで頑張っていこうと思っています。もちろんインターハイと選手権も優勝を目指して頑張りたいです」
「個人としてはスタメンに定着して、スタメンの中でも中心で攻撃の要みたいな存在になって、どんどん得点したりアシストしたり、守備にも貢献して、大学やプロなどからたくさん声がかかるようにしていきたいと思っています」
苦しい時期を自らの努力で乗り越え、今大会で確かなインパクトを残した橋本。逆襲の2022年へ準備は整った。
(取材・文 阿部哲也)▼関連リンク
全国ユース招待サッカー大会~YOKOYAMA MEMORIAL CUP2021~ 大会特設ページ
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