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[MOM3721]大津MF森田大智(3年)_攻撃のスイッチを入れるのは、この男…潤滑油となる背番号10

ゲキサカ / 2021年12月30日 10時15分

大津高(熊本)MF森田大智(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 全国高校選手権1回戦 中部大一高 0-5 大津高 NACK]

 まさにチームの心臓部という存在感を示した。大津高(熊本)の10番を背負い、キャプテンマークを託されるMF森田大智(3年)は攻撃のタクトを振るい続けた。

 ボランチの一角に入る森田は、中盤の底でコンビを組むMF薬師田澪(3年)とともに攻撃をリード。巧みなポジショニングでボールを呼び込み、ワンタッチ、ツータッチで左右に散らす。足元の技術は高く、しっかりとボールを止め、的確に味方へと届ける。背番号10がボールを持てば、仲間は信じて前線へと上がり、分厚い攻撃が生まれた。

「ボールに多く関わろうと意識していた。運動量にすごい自信を持っているので、守備にも攻撃にも加わって、最後のところにも加わっていくのは自分の長所」

 山城朋大監督もボランチのコンビには絶大な信頼を置いており、「後半は彼ら2人を中心にゲームをコントロールできた。その時間帯が長ければ長いほど、我々の時間帯は増える」と語った。

 今夏のインターハイではベスト8で敗れ、悔しさを残した。「個人としても、チームとしても、悔しい結果に終わっている。自分は1年から試合に出してもらっているので、最後、自分が活躍して、全国制覇して恩返ししたい」と大会前に語っていたように、チームを頂点へと導く覚悟を持ち、高校サッカー最後の舞台に臨んでいる。

(取材・文 折戸岳彦)
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