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感じた「全国との差」…中部大一MF大嶽匠矢、初の選手権は「自分たちにとって一番の財産」

ゲキサカ / 2021年12月30日 10時13分

応援団に感謝を伝える中部大一高(愛知)の選手たち(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.29 全国高校選手権1回戦 中部大一高 0-5 大津高 NACK]

 初めての選手権。0-5の完敗に悔しさが残るのは間違いない。しかし、新たな一歩を踏み出した中部大一高(愛知)のキャプテンMF大嶽匠矢(3年)は、「一番の財産になったし、少しでも恩返しできたと思う」と胸を張って答えた。

 ジャイアントキリングの連続で愛知県を制した。県3部リーグの中部大一だが、県予選では県1部リーグのチームを次々と撃破して選手権初出場を決めた。初戦の相手は優勝候補の一角・大津高校(熊本)。「強いのは分かっている」。チャレンジャー精神で“大一番”に臨んだ。

 実際に対峙した大津とは「差を感じた」という。「プレッシャーをはがされて、まったくボールが取れなかった。取れると思っても簡単にかわされてしまい、そこで力の差を感じた」。テンポ良くパスをつなぐ大津の後手に回るだけでなく、攻撃に移っても「相手の守備に阻まれて自分たちの長所が出せなかった」と唇を噛む。

 0-5の完敗となったが、選手権の舞台を経験できたのは「自分たちの一番の財産になったと思う」と前を向く。

「この舞台に立てたことは1、2年生も良い経験になったと思うし、親、家族、監督やチーム関係者を含めて携わった方たちに少しでも恩返しできたかなと思う」

 3年間をともに歩んできた仲間には「感謝したい」と語り、来季も選手権の舞台を目指す後輩たちには「1、2年生の力がなければ全国大会まで来れなかった。来年、再来年、強い中部大一を見せられるように頑張ってほしい」と期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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