[MOM3727]東福岡GK戸成晃大(2年)_先発GKがアップ中に負傷…「すごく緊張した」代役守護神が完封全国デビュー
ゲキサカ / 2021年12月29日 22時56分
[12.29 選手権1回戦 秋田商高 0-1 東福岡高 熊谷陸]
「急遽伝えられてすごく緊張した」。率直な言葉のとおり、東福岡高GK戸成晃大(2年=宇部市立厚南中)の全国デビューは思わぬ形で訪れた。
試合前のウォーミングアップ、東福岡をまさかのアクシデントが襲った。U-17日本代表候補の選出経験があり、大会屈指のゴールキーパーと目されていたGK須田純弥(2年=小倉南FCジュニアユース)が突如負傷。選手権初戦のピッチに立つことができなくなったのだ。
そこで白羽の矢が立ったのが戸成だった。トップチームでの公式戦経験は「インターハイ予選で残り10分くらい出たくらい」(戸成)。とはいえチーム内に20人を数えるGKの中、競争を勝ち抜いて大会メンバー入りを果たした精鋭。森重潤也監督の信頼は厚かった。
「須田に劣らず、シュートストップであったり、反応であったり、いいものは持っている。うちの中で競争をずっとしていて、怪我をしていたけど、ようやくこのタイミングで戻ってこられた」(森重監督)
秋には利き足ではない右膝の疲労骨折が判明し、約2か月にわたって戦線を離脱。それでも「椅子に座って正面キャッチや筋トレをして身体を衰えさせないようにしていた」と努力を重ね、「体幹が強くなって軸がぶれなくなって、キックの質が上がった」と成長につなげてきた。
また東福岡で過ごした2年では戦術面、メンタル面を高めてきた。「先制点を取られた時に気持ちをどう戻すか。勝っている状況での判断、前に蹴るかどうかの判断が成長した」。細部に及ぶ心構えも進歩の跡。そうした過去も全てぶつけるべく、憧れの舞台に立った。
立ち上がりから相手がボールを保持する中、守備機会は少ない展開。それでもよく通る声で味方に指示を出し、5バックで固める守備陣を統率する。また後半からは相手がやや長いボールを使ってくると、適度なタイミングでの飛び出しでリスクを回避。最後まで集中力を切らさず、1-0での完封勝利に貢献した。
試合後、オンライン会見に出席した森重監督は「試合経験が少なかったぶん不安はあったけど、十分良くやってくれた」とスクランブル起用に応えた代役GKを称えた。
また戸成は「すごく緊張している時にチームメートが声をかけてくれて、戸成ならできると言ってくれた」と支えてくれた仲間に感謝しつつ、「無失点に抑えられたことは良かったが、課題なども見つかった。良い試合になった」と充実感をにじませた。
(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[球蹴男児U-16]東福岡が4連覇へ開幕白星。左足でゴール創出の司令塔、MF椙原陸翔は先輩の「長友佑都選手ぐらい走って」チームの“心臓”に
ゲキサカ / 2024年5月6日 6時10分
-
選手権3位の堀越は関東大会に届かず。0-1の敗戦を変わるきっかけに:東京
ゲキサカ / 2024年5月2日 16時9分
-
国立へと続く千里の道も一歩から。全国4強を経験した2024年の堀越は「応援されるような魅力あるチーム」を目指す!
ゲキサカ / 2024年4月22日 19時22分
-
昨年6月以来の復帰戦で特長発揮。神村学園の注目FW金城蓮央は「13」の先輩たちに「負けないぐらいのプレーを」
ゲキサカ / 2024年4月16日 17時16分
-
神戸が町田を封じ込められた訳 代役GKが明かす“対策”「ロングスローは事故を狙ってるだけ」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月14日 7時50分
ランキング
-
1【MLB】ロッテ・佐々木朗希は「ドジャースと契約しないかも」と米メディア報道
東スポWEB / 2024年5月7日 15時47分
-
2大谷翔平「絶対無理」遊撃できる?の質問に即答…でも本職ベッツからの意見は違っていて
スポーツ報知 / 2024年5月7日 12時17分
-
3ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた(鈴村裕輔)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月8日 9時26分
-
4今永昇太「球団幹部が選ぶ最高のFA契約」大谷抑え1位 米記者報じる 「山本の陰に隠れ…」
スポニチアネックス / 2024年5月8日 11時23分
-
5大谷翔平、2打席連続四球 絶好調すぎて相手バッテリーの警戒度マックス
スポーツ報知 / 2024年5月8日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください