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[MOM3730]堀越MF古澤希竜(3年)_1年越しの目標達成。志願の10番を背負ったエースが全国初ゴール!

ゲキサカ / 2021年12月30日 7時16分

自身2点目を挙げた堀越高MF古澤希竜は“2”をアピールするピースサイン(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 堀越高 2-1 高知高 駒沢]

 この舞台で得点を奪うために、苦しい練習にも必死に耐えてきた。右足に、想いを、願いを乗せて、躊躇なく振り抜く。「今年は絶対全国に出て、こういう大舞台で絶対に点を決めてやろうと考えながら1年間努力してきたので、本当に努力は裏切らないなと思いました」。

 1年越しの目標、達成。堀越高(東京)を牽引するナンバー10。MF古澤希竜(3年=FC多摩ジュニアユース出身)が全国の舞台で、ゴールという最高の形の眩い輝きを放ってみせた。

 主力を担ってきた昨年度から、堀越の右サイドは自分のホットゾーン。同校にとって29年ぶりに挑んだ冬の全国でも、その突破力は十分に通用。3回戦の丸岡高(福井)戦では、同級生のMF中村ルイジ(3年)へのアシストもきっちり記録しているが、古澤は小さくない後悔を覚えていたという。

「去年ルイジがヘディングを決めて、丸岡との試合に勝てたのは凄く嬉しかったんですけど、あの試合も含めて自分のシュートチャンスをモノにできなかったので、その悔しさというのは本当にあって、試合を見返すたびに『悔しいな、悔しいな』と思ってきました」。アタッカーであれば、もちろん自分でも結果を出したい。『今度こそは自分がゴールを決める』。強い決意がこの1年を貫いてきた。

 迎えた今大会のファーストマッチとなった高知高(高知)戦。掲げてきた目標を手繰り寄せるチャンスは、いきなりやってきた。前半4分。左サイドを突破した中村から、ファーサイドに位置していた古澤へボールが届く。

「ルイジからクロスが上がってきて、相手にちょっと当たってマイナスに流れてしまったので、後ろ向きから反転して、中の方で味方が呼んでいたんですけど、そこに出すのではなく、少し右に一歩ずらしたら相手が股を開くかなと思って、一歩ずらしながらシュートを打つタイミングで股を狙ったら、それが上手く行った感じです」。

 狙い通りにマーカーの股下を抜けたボールは、左ポストの内側に当たって、ゴールへと飛び込んでいく。殊勲のスコアラーは、そのままチームメイトが陣取るバックスタンド側の応援席へ一直線に走り出し、渾身のガッツポーズ。堀越が誇る10番が、いきなり1年越しの願いを叶えてみせる。

 それだけでは終わらない。今度は20分だ。「ライから完璧なボールが来たので、ファーストタッチがあまり大きくなり過ぎないように意識したのと、あとはキーパーが出てくるのは分かっていたので、その脇を狙おうと思って、それが上手く行きましたね」。

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