[MOM3731]青森山田FW名須川真光(3年)_“有終3冠”へ口火の先制弾「最後はみんなで笑いたい」
ゲキサカ / 2021年12月31日 16時43分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権2回戦 大社高 0-6 青森山田高 駒沢]
ゴールラッシュの口火を切った。前半は無得点で折り返した青森山田高(青森)だが、後半立ち上がりの3分、セットプレーから均衡を破った。MF藤森颯太(3年)の左CKをDF三輪椋平(3年)が頭で落とし、さらにDF丸山大和(3年)が競る。このこぼれ球にFW名須川真光(3年)が素早く反応し、右足で押し込んだ。
「絶対に自分のところにボールが来ると思った。こぼれ球を泥臭く決められた」。そう胸を張った那須川は前回大会もスタメンとして準優勝に貢献。前半は硬さが見られる選手もいる中、那須川やMF松木玖生(3年、FC東京内定)、MF宇野禅斗(3年、町田内定)といった昨年の経験者がチームを落ち着かせた。
黒田剛監督も「前半はかなり硬くて、うまく入れなかった選手も数名いた」と認める。前回大会の初戦となった2回戦も広島皆実(広島)の6バックに苦しみ、前半は0-0だった。それでも我慢して後半の2得点で勝利。その経験も生かされたのは間違いない。「去年の前半も0-0だった。後半は相手も出てくるだろうと冷静にやった成果だと思う。キャプテンの松木を中心にすごく冷静にやってくれた」と称えた。
「今日の開幕戦をまずは勝てることができたのでよかった」。那須川は安堵の表情を見せる。3年ぶりの王座奪還を目指す青森山田だが、前々回大会は静岡学園に、前回大会は山梨学院にいずれも決勝で敗れている。「去年のチームは個が強いチームで、今年もみんな個が強いけど、全員でプレーするというか、団結力が今年のチームにはあると思う」と、昨年のチームとの違いも指摘する。
今大会は全国高校総体、高円宮杯プレミアリーグEASTとの“3冠”も懸かっている。「3冠を目標にしている中で今、2冠を獲れている。このチームでできるのもあと4試合。もう1冠獲って、最後はみんなで笑いたい」。有終の美を飾る悲願の選手権制覇へ、「1試合1試合に集中して、勝利をつかみ取りたい」と一戦必勝を誓った。
(取材・文 西山紘平)
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