山梨学院、連覇への挑戦は初戦で幕…長谷川監督「自分の力不足」谷口主将「こだわるところが足りなかった」
ゲキサカ / 2022年1月1日 6時40分
[12.31 選手権2回戦 山梨学院高 0-2 佐賀東高 熊谷陸]
前回大会を制した山梨学院高の連覇に向けた戦いは、大会初戦で幕を閉じた。「自分の力不足。選手を勝たせてあげられなかったのは自分の責任」。佐賀東高に0-2で敗れた試合後、長谷川大監督は自ら責任を背負いつつ、「選手たちはよくやってくれた」とねぎらった。
“選手権王者”として迎えた新シーズン。プリンスリーグ関東では苦しい戦いが続き、夏のインターハイは新型コロナウイルスに関する県のルールに抵触したことで予選の出場を辞退するなど、序盤から次々に試練が立ちはだかった。また選手権期間に入っても昨季優勝メンバーのMF石川隼大(3年)が負傷で離脱し、チームづくりが難航。それでも「どうにか勝ち取ったという形」(長谷川監督)で、なんとか再び全国舞台に帰ってきた。
だが、連覇への挑戦は早すぎる終幕を迎えた。前半3分、自陣でのボールロストから失点を喫すると、その後は守備を固めてきた相手を崩すことができず、終盤にカウンターから追加点を献上。0-2の完敗に終わった。指揮官は「(選手権出場で)また飛躍する、また成長するというのができると思っていたが、初戦でもうちょっと力を発揮させてあげられるようにすることが大事だった」と難しい初戦の入り方を悔やんだ。
主将を担ったMF谷口航大(3年)も不完全燃焼といった様子で試合を振り返った。「やりたいことはできたと思うし、狙い通りのゲームにはなった。ただ点が取れなかった」。悔やんだのは「クロスの一つ一つの質、入っていく選手との連係」が足りなかったこと。「自分もシュートを打ったけど、精度の高さなど一つ一つのこだわるところがまだまだ足りなかった。佐賀東は逆にワンチャンスを二つ完璧にモノにしてきた」と相手との違いを認めるしかなかった。
それでもここまで試練が立ちはだかる中、チームとして戦ったことについては胸を張った。「苦しいシーズンだったけど、仲間と一緒に向上心を持って歩んできたから、いまもこうして最後までピッチで走る続けることができたのかなと思う」。そんな谷口は2学年上のMF平松柚佑と同じ早稲田大に進学予定。「大学サッカーは高校と違ってすべてがハイレベルで、スピードもテンポも身体能力もまるで違うと思う。そういった環境に早く慣れて、自分の光るものを見つけて、大学でも通用する選手になりたい」と新たなステージに向けて意気込みを語った。
(取材・文 竹内達也)
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