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[MOM3751]高川学園MF西澤和哉(3年)_「自分ではわからないけど…」持ってる男。ファーストタッチで80+3分劇的V弾!

ゲキサカ / 2022年1月2日 20時19分

MF西澤和哉(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権3回戦 高川学園高 1-0 仙台育英高 等々力]

 お家芸のセットプレーから沈めた劇的な決勝弾。高川学園高に勝利をもたらしたのは、指揮官も認める“持ってる男”だった。

 0-0で迎えた後半40分、MF西澤和哉(3年=エベイユFC神戸)は2枚目の交代カードでピッチに送り込まれた。PK戦も見えてくる時間帯だったが、目的はあくまでも決勝点。アディショナルタイムの3分間で結果を残せという江本孝監督からのミッションだった。

「監督からは1点ぶち込んでこいとだけ言われた」(西澤)。昨年度の山口県予選決勝・西京高戦(○1-0)でも、途中出場から劇的な決勝ゴールを決めていたスーパーサブ。江本監督には「そのシーンが頭をよぎった。ラストで使ってみたら決めてくれると思って出場させた」という“予感”があった。

 そうして迎えた後半40+2分の右CK。西澤はゴール前で6人が手を繋いで回転する“トルメンタ”の一員としてキックに備えたが、蹴り出されたボールは相手GKが弾いてファーサイド側のゴールラインへ。次は左CK。今度はニアサイドにボールが送られると、西澤は冷静な判断でやや離れた位置から待つ決断をした。

「最初は飛び込んでヘディングで合わせようと思っていたけど、ボールが短くて、セカンドボールになると思って、セカンドの立ち位置をとっていた。そうしたらグラウンダーとか低いボールが返って来るなと思ったけど、ふんわりした山なりのボールが返ってきて、ちょうど自分がいたところに来たので、思い切って左足で振り切った」(西澤)

 待ちに待ったファーストタッチは、インサイドでのボレーシュート。丁寧に放たれたボールは相手GKの脇をすり抜け、ゴールネットに突き刺さった。「彼のいいところはシュートをふかさないし、おさえた蹴り方ができること。かつシュートの振りが速い」(江本監督)。指揮官が認めるストロングポイントどおりのプレーで勝負を決めた。

 また西澤によると、シュートシーンには伏線があったという。「もう一人選手がいてその人がたぶんボールに触ろうとしていたけど、自分が『どけぇ!』って大きい声で言って、それを聞いてどいてくれたから振り抜くことができました」。セカンドボールにはDF岡楓太}(2年)も反応していたが、直前でプレーを停止。その裏には“持ってる男”の自信に満ちた指示があったようだ。

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