前橋育英のプロ内定MFらとの対戦で鹿島学園主将DF渕伸平は決意新た「あのレベル以上にならないと」
ゲキサカ / 2022年1月2日 20時41分
[1.2 選手権3回戦 前橋育英2-1鹿島学園 熊谷]
前橋育英高のサイド攻撃の圧力は想像以上だったという。V・ファーレン長崎への入団が内定するMF笠柳翼(3年)とMF小池直矢(2年)の両ワイドはもちろん、DF岩立祥汰(3年)とMF大竹駿(3年)の両サイドバックも積極的に攻撃参加を仕掛けてくる。「スカウティングしていた以上のクオリティを持っていました」。鹿島学園高(茨城)の主将で左SBを務めたDF渕伸平(3年)はスコア以上の完敗を認めた。
勝てばベスト4入りした2008年度大会以来となる8強だったが、壁は厚かった。
ただ粘りはみせた。後半17分に先制された5分後の同22分、右サイドからMF櫻井稜(2年)が上げたクロスからMF鈴木仁也(3年)がシュート。これはDFに防がれたが、左に流れたボールをMF林結人(2年)が左足で蹴り込むと、相手に当たってコースが変わったシュートが同点弾が生まれた。しかし終了間際に勝ち越し弾を献上。主将も「すぐに追いついたけど、油断してしまった。勝負弱さが出てしまった」と悔しさを噛みしめる。
個人としても笠柳らとの対決は「あのレベル以上にならないといけない」と感じさせられたという。兵庫県出身の渕は卒業後は関西の雄・関西学院大に進学予定。「(笠柳は)全体的にクオリティが高くて、ボールを奪わせない空気を感じた。これからサッカーを続ける中で、自分とかチームメイトもあのレベル以上にならないといけないと感じさせてくれたと思っています」。新たな目標が見つかったこの日が、未来へのスタートラインとなる。
(取材・文 児玉幸洋)●【特設】高校選手権2021
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