80分間圧倒もまさかの被弾でPK戦へ…V候補・静岡学園が準々決勝敗退「自分たちの弱さ」
ゲキサカ / 2022年1月4日 17時17分
[1.4 選手権準々決勝 静岡学園高 1-1(PK3-4) 関東一高 フクアリ]
ほぼ手中に収めていたはずの国立競技場への切符は、まさかの形でこぼれ落ちた。それでも静岡学園高の川口修監督は「自分たちの弱さ」ときっぱり。「関東第一さんの素晴らしい守備を打ち破る力がなかった。われわれは攻撃的に点を取りに行くスタイルなので、相手チームを上回れなかったということ」と敗因を語った。
80分間でのシュート数は18-2。関東一の小野貴裕監督が「われわれの想定をはるかに超えていた」と振り返ったように、この日の静岡学園が見せたサッカーは圧巻だった。序盤からハーフコートゲームを展開し、後半20分に途中出場のFW持山匡佑(3年)の折り返しからMF小泉龍之介(3年)が決めて先制点を奪取。その後も終盤まで一方的に攻め続け、準決勝進出は決定的かと思われた。
ところが1-0で迎えた後半40分、一本のカウンターで右サイドを破られ、後半のファーストシュートで失点。まさかの形で同点に追いつかれた。そのまま迎えたPK戦でも悪い流れは続き、2人目のキッカーとして登場したMF古川陽介(3年)のキックが相手に阻まれ、3人目のDF西村湧志(3年)のキックも枠外。相手の失敗は枠外に飛んだ一本のみで、無念の準々決勝敗退となった。
川口監督は失点シーンを「今年のチームの課題だったリスク管理。枚数はいたのに中が薄い状態で、中に絞るんじゃなくて外につかないといけなかった。そこで失点が起きたので、課題を改善できなかったということ」と反省。PK戦については「われわれも準備していないことはないが、PKは考えていなかった。80分で決着をつけることにこだわってやっていた。そこで点が取れなかった。われわれの力が足りなかった」と述べ、素直に敗戦と向き合った。
(取材・文 竹内達也)
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