GK佐藤がMVP級の好守連発、MF一村が歴史変える決勝弾…選手権初4強の大津で輝く“中体連”組「平等にレギュラーを目指せる環境がある」
ゲキサカ / 2022年1月4日 20時34分
[1.4 選手権準々決勝 大津高 1-0 前橋育英高 フクアリ]
史上初のベスト4入りを果たすべく、試合終盤は防戦一方となっていた大津高。交代選手の投入で勢いに乗る前橋育英高の攻撃に対し、決壊するのは時間の問題かとも思われたが、最後に立ちはだかったのは191cmの長身を誇る世代屈指の守護神だった。
大津の山城朋大監督は試合後、U-18日本代表候補GK佐藤瑠星(3年=合志市立合志中)の活躍を率直に称えた。
「本当に押し込まれて何度も難しい場面があった。彼の勇気を出したハイボールの飛び出し、シュートストップがなければ何点入ってもおかしくなかった。今日は佐藤が最優秀選手かなと思う」。
大津はこの日、立ち上がりからボールを一方的に握られ、前半7分のFW守屋練太郎(3年)のシュートを皮切りにヒヤリとするシーンが多発。同11分の先制後はいっそう守勢がハッキリし、耐え抜く時間帯が続いた。ところが、そのたびに佐藤のビッグセーブで難局を打開。5-4-1で割り切った終盤も、佐藤の正確なハイボール処理で何度もピンチをしのいでいた。
熊本県予選は全試合でクリーンシートを達成し、今大会でも佐賀東高戦(○3-1)の1失点のみと堅守が光る大津。その秘訣は「プレミアリーグでやっていたような粘り強い守備が継続できている」(山城監督)という積み重ねに加えて、「ハイボール、シュートストップは自信になっている」(佐藤)と成長を遂げてきた守護神の存在が大きい。
中体連出身の佐藤は合志中2年時、大津OBで同校でGKを務めていた佐藤達朗先生からの勧めでGK転向を果たした“後発組GK”。他のGKに比べれば経験は浅いが、キャッチングなどの基礎技術はすでに高いレベルにあり、今年春にはU-18日本代表候補メンバーにも選ばれた実績を持つ。
こうした中体連出身者の飛躍は大津のカラーでもある。日本代表にも上り詰めたFW巻誠一郎、DF車屋紳太郎、DF植田直通がその代表格だが、今大会のレギュラーでも佐藤のほか、ゲームメークのできる長身ボランチMF薬師田澪(3年=宇城市立小川中)、準々決勝で決勝点を挙げたドリブラーのMF一村聖連(3年=甲佐町立甲佐中)が県内中学出身。神奈川からの越境入学組の長身ストライカーFW小林俊瑛(2年=藤沢市立鵠沼中)も下級生ながらエースを担っている。
山城監督はこの日決勝点を挙げた一村を「彼の良さは野生的なドリブルで、人とリズムが違う。初めて対峙するDFが結構苦労しているのかなという印象を受けている。全国大会で彼の突破がより生きていると感じている」と称えた上で、中体連出身者の個性を次のように評した。
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