[NEW BALANCE CUP]得意の反転シュートで先制も涙のPK失敗。横浜創英FW小笠原大河は「これを糧に」絶対エースへ
ゲキサカ / 2022年1月7日 17時18分
[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 帝京高 1-1(PK5-3)横浜創英高 時之栖裾野C]
悔し涙で終わった大会を飛躍の糧にする。横浜創英高(神奈川)は「NEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA」(“裏選手権”)準決勝でFW小笠原大河(2年=湘南ベルマーレEAST)が先制ゴール。後半21分、カウンターからFW鈴木凛(1年)が右サイドを突破し、PAのFW木村海翔(2年)がファーへ繋ぐと、最後は小笠原がターンからの左足シュートをゴールへねじ込んだ。
小笠原は「最初、木村が受けて、そこでシュートを打つのかなと思ったんですけれども、ボクもフリーだったのでボールを要求したら良いアシストをしてくれたので、あとはしっかりと落ち着いて決めるだけでした。反転シュートとか得意なので、得意な形で決めれたのかなと思います」と得意な形でのゴールだったことを明かす。
身長は180cmと大柄で、前線でのボールキープと高い得点力が特長。1年時にRookie Leagueでゴールを連発したストライカーは、昨年の新チームスタート時から有力なFW候補だったが、宮澤崇史監督は安易にポジションを与えず、守備や裏抜けの回数が少ない課題の改善を求めた。
4強入りしたインターハイ神奈川県予選はメンバー外。それでも、悔しさをバネにセカンドチームで力を磨いてきた小笠原はAチームへの切符を掴み、選手権予選は先発を勝ち取った。悔しさを力に変えたFWは、今大会の悔しさもまた力にすることができそうだ。
帝京戦は終了間際に追いつかれてPK戦へ。3人目とした登場した小笠原は右足シュートを相手GKに止められてしまう。その結果、3-5で敗戦。“裏選手権”優勝を果たすことはできなかった。試合後、小笠原は涙ながらに「PK戦はみんなしょうがないと言うんですけれども、結局ボクのせいなので悔しいです。これを糧にして、次のインターハイとか選手権で勝ち進んでいきたいです」と宣言。成長して必ず、チームを勝たせる。
宮澤監督も「身体が使えてDFを背負える。ゴール前で色々なフィニッシュの形を持っている」と期待するエースストライカー候補。本人も「将来はまず絶対的なエースになりたいです。チームにとって欠かせないFWになって、それでしっかり得点を決める仕事をできるFWになりたいです」と意気込んだ。
憧れの存在だというイングランド代表FWハリー・ケインのようなストライカーへ。そして、神奈川の「新興勢力」横浜創英に3度目のインターハイ出場、そして選手権初出場をもたらす。
(取材・文 吉田太郎)
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