1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM3761]青森山田MF藤森颯太(3年)_国立の舞台で圧巻の3アシスト。青森育ちのスピードスターは「最後はみんなで笑って終わりたい」

ゲキサカ / 2022年1月9日 9時53分

 後半29分。その右足が、チームの勝利を決定付ける。3点をリードした状況の中、名須川にいったんパスを預けると、そのままインナーラップ。抜群のスピードでマーカーを追い越しながら、左足でまたぎつつ素早く右足クロス。FW小湊絆(2年)が中央から丁寧にゴールへ叩き込む。

「相手に前に入られながらも、最後まで駆け抜けて、相手の前に入れ替わって、そこからクロスまでというのは考えていたんですけど、少しフェイントを入れながらクロスを上げないで、コースを少し空けて、股を狙ってクロスを供給して、そこをうまい形で決めてくれたかなと思っています」。スピードとテクニックで、3アシスト。国立の芝生の上で、緑の11番の右足が猛威を振るう。

 自らゴールを奪うチャンスも、確かにあった。前半28分と42分にはともにMF松木玖生(3年)のパスから、フィニッシュまで持ち込んだものの、前者はGKのファインセーブに阻まれ、後者は枠外に。大会初ゴールはお預けとなった。

「しっかり点を決めたかった気持ちはありますけど、チームの勝利が大前提だと思うので、それに貢献できたということは嬉しく思います。でも、次の決勝で勝てないと意味がないので、今はそこに向けてチームで良い調整をしようという段階です」。自らのゴールも欲しいが、それを追求するのも、すべては勝利のためであり、みんなで掲げた日本一のため。その想いが変わることはない。

 中学時代から青森山田の一員として、そのプライドを胸にボールを追い掛けてきた。このユニフォームを纏って戦えるのも、あとわずかに1試合だけ。望んでいる結末は、あえて言うまでもないだろう。選手権を前に、藤森が話していた言葉が印象深い。

「中1からみんなで、同じピッチでずっと6年間仲間と切磋琢磨してきたというのもあって、応援してくれる仲間にも感謝していますし、日頃の感謝の気持ちはやっぱりピッチでしか現わせないので、最後はみんなで笑って終わりたいですね」。

 最高の仲間と、みんなで笑って終わるために。6年間の集大成。藤森が最も欲しいものは、国立で戦う最後の1試合も、もちろん変わらない。

(取材・文 土屋雅史)
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください