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悪夢のPK失敗から1年。青森山田DF三輪椋平は再び帰ってきた全国決勝の舞台でリベンジ達成!

ゲキサカ / 2022年1月10日 23時13分

 それでも、一番大事なのは選手権での日本一。12歳で群馬から青森の地へと身を投じた三輪は、大会前に高校最後の選手権に向けた想いを、こう語っていた。「選手権は6年間このためにやってきたという大会なので、もちろん優勝することもそうなんですけど、去年の借りを返すという意味でも大事な大会ですし、あとはやっぱり群馬から青森に出てきたことで、自分が一番成長したことをみんなに見てもらうために、1試合1試合自信を持って、楽しんで、戦っていきたいと思います」。覚悟はとっくに定まっていた。

 その瞬間が近付いてくる。長かった今年の1年が、積み重ねてきた青森山田での6年間が、終わろうとしている。絶対的な信頼関係を築いてきたGK沼田晃季(3年)のキックが上空高く上がると、ボールが地上へと落ちてくる前に、日本一を知らせる主審のホイッスルが聞こえてくる。両手を突き上げ、ピッチに倒れ込んだ三輪。1年越しのリベンジは、ようやくこの日の国立競技場で結実した。

 一緒にセンターバックでコンビを組んできたDF丸山大和(3年)は、“相方”への想いを隠さない。「椋平は去年PKを外してから近くで見てきたんですけど、あのシーンというか、あの時の感情を抱えながらやってきたのを自分も感じていました。自分も“相方”なので責任を感じていましたし、自分のためにも、椋平のためにも、というところで、お互い助け合いながら日本一を獲れて良かったと思います」。

 シーズン序盤の4月。三輪が話していた言葉が印象深い。「去年の(藤原)優大さんが自分にとっての理想というか、『ああいうふうになりたい』という想いはあるので、キャプテンではないですけど、ディフェンスリーダーという立場で、苦しい時とか本当にキツい時こそチームを助けられる選手になりたいと思います」。

 3年ぶりに選手権で日本一を手繰り寄せた青森山田。チームがどんなに苦しい時も、チームがどんなにキツい時も、最終ラインではいつだって4番を背負ったディフェンスリーダーの奮闘する姿が、必ずあった。

(取材・文 土屋雅史)
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