「想像すらできない場所だった」山根視来の中で変化したW杯との距離
ゲキサカ / 2022年1月18日 11時57分
代表の中で着実に存在感を増している。日本代表DF山根視来(川崎F)は昨年11月11日のW杯アジア最終予選・ベトナム戦(○1-0)、同16日のオマーン戦(○1-0)で2試合連続フル出場。DF酒井宏樹のケガというアクシデントの中、2連勝が“ノルマ”のアウェー連戦で勝ち点6獲得に大きく貢献した。
「プレッシャーがかかるゲームというのは、勝ったときに一番の喜びがあるし、そのためにサッカーをしているようなものなので。プレッシャーを感じるのは好きじゃないけど、それも自分が求めているものだし、絶対に乗り越えないといけないといつも思っている」
最終予選初先発。難しいアウェーの環境で重圧も跳ね返した。それでも「国を背負って戦う難しい状況でも、ある程度のパフォーマンスを出せたのはよかったけど、もっとやらないといけないし、もっとできたと思う」と満足はしていない。
ポジションを争うライバルのDF酒井宏樹を「化け物」と評したこともある。「あのフィジカルでサイドバックというのは日本にはなかなかいない。本当に特別な素材だと思う」。代表活動を通して「お手本だし、あれだけの実績を持っていても最初に会ったときから本当に謙虚な人だなと思った。そういう人間性も学ばないといけない」とピッチ内外で刺激を受けている。
それは酒井だけでなく、左サイドバックのDF長友佑都に関しても同様だ。「サイドバックとしてアップダウンは最低限のこと。長友選手を見ていても、その回数とかタイミング、スピード感は群を抜いている。そこは自分もどんどん吸収しないといけないし、まだまだ足りない」と力説した。
W杯イヤーとなる2022年の幕開け。「日本代表に選ばれたこともなかったので、今まではテレビで見る大会だった。全然想像すらできない場所だったけど、今はそこで戦っていた選手たちと一緒にプレーさせてもらって、いろんな経験ができている」。昨年3月の代表初招集時とはカタールW杯に対する思いもまるで変わっている。「自分も立ちたいという思いが、自分の中で本気になっているので、そこがまず違うと思う」。勝負の1年が始まった。
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