“バルサ流”知る久保建英が4-3-3に見解「すごく難しいフォーメーション」
ゲキサカ / 2022年1月25日 13時45分
日本代表MF久保建英(マジョルカ)が25日、カタールW杯アジア最終予選に向けたオンライン取材に応じ、森保ジャパンが昨年10月から採用している4-3-3の新システムについて見解を語った。
日本代表は昨年10月、W杯最終予選第4節オーストラリア戦で初めて4-3-3のシステムを試合開始から採用。昨年11月の2試合でも引き続き4-3-3で戦っており、発足当初からの4-2-3-1に代わっていまや基本布陣になりつつある。もっとも久保は昨年9月以来の復帰とあり、代表チームでのトライは初めて。自らを「新入りみたいなもの」と称しつつ、プレーする際のイメージを明かした。
まず争点となるのは久保がどのポジションを担うかだ。所属クラブでもプレーしている右ウイングは、MF伊東純也(ゲンク)が絶対的な存在。サイドに張ってプレーするのは久保の持ち味ではないため、右ウイングで起用するなら全体のバランス調整が必要となる。そこで浮上するのがインサイドハーフ起用。久保はバルセロナの育成組織時代に経験したことがあるという。
「今はどちらかというと前めのポジションに落ち着いているけど、昔は4-3-3のインサイドハーフでばかり試合に出ていたので全然できると思う」。そう自信を示した久保は「かといって(代表チームは)インサイドハーフというより3ボランチ気味になっている。前に厚みをかけるのなら前に上がったほうがいいと個人的に思っている」と私見を語った。
インサイドハーフよりも「3ボランチ」という捉え方は、これまで4-3-3で中盤を担ってきたMF田中碧(デュッセルドルフ)、MF遠藤航(シュツットガルト)とも共通するもの。ただ、守備に長所を持つ田中とは異なり、久保にとって「ボランチ」は専門外。そこで自身がプレーするのであれば、やや前目のポジショニングをしようと考えているようだ。
もっとも、かつてバルセロナでプレーしていた久保は4-3-3のシステムが孕むリスクも認識している。「そもそも4-3-3でプレーするチームって世界でも限られている。変な話、圧倒的にボールを保持して、ポゼッションに絶対的な自信を持ってというチームしか僕は見たことない。それを経験している選手もいまの代表でもどれだけいるかわからない。すごく難しいフォーメーションだと思っている」。
世界を見渡しても、2枚のインサイドハーフと1枚のアンカーで中盤を構える4-3-3を採用しているのは国を代表するビッグクラブばかり。日本代表と強豪国との力関係では、そのまま通用させるのは難しい。だからこそ、まずは「新入り」として身をもって経験しつつ、適切なバランスを探っていこうと考えているようだ。
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