新たなポジショニングには手応えも南野拓実「もっとよくできる」サウジ戦はカウンターも鍵
ゲキサカ / 2022年1月29日 11時59分
27日のカタールW杯アジア最終予選・中国戦では、MF南野拓実(リバプール)の立ち位置に大きな変化が見られた。日本代表が常に試合を支配していたこともあってか、ピッチ中央や右のハーフスペースにもしばしば顔を出し、流動的なポジショニングを継続。直近の試合ではあまり見られなかった、カウンターではない形からの決定的なシュートチャンスもつくっていた。
南野は28日のオンライン取材で「少し今回の試合までの期間が空いたので、練習の時からいろんな選手と話しながら、いろんなポジションで顔を出しながら攻撃に参加するイメージはしていた」と説明。「押し込んでいたのでビルドアップに参加したり、ワイドに張って相手のディフェンスラインを下げなくてもいい。そういうのも必要だし意識はしているけど、それよりも中が一番得意なスペースでもあるし、そこでどう前を向けるか」と自身の強みを意識していたことに加え、「サコくん(FW大迫勇也)がボールを持った時にどれだけ近くにいられるか、自分が走ったスペースを(長友)佑都くんが使えるように意識していた」からこその選択だったようだ。
昨年10月のオーストラリア戦(○2-1)で4-3-3にシステムを変更して以降、ベトナム戦(○1-0)、オマーン戦(○1-0)と左サイドの役割分担に課題を見せていた森保ジャパン。南野自身も「ワイドに張って攻撃を仕掛けるか、相手の間で受けるのか、迷いながらプレーしている部分もあった」と悩みをのぞかせていた。だが、中国戦ではビルドアップの流れもよくなり、南野が高い位置でプレーできる機会が増加。これまで以上にタスクが整理された印象を受けた。
それでも南野は「こういうフォーメーションになってから試合を重ねるにつれてたしかに良くなっている部分もあるし、チームメートとこういうポジションを取ろうと共有できる部分も多くなっていると感じる」と述べつつ、「もっとよくできるなとも感じる」と指摘する。「チャンスはあったし、決められたらとは思う。個人的には改善したいポイントの一つ」という決定機での精度も含め、次のサウジアラビア戦ではさらに高いレベルを発揮していく構えだ。
日本は昨年10月にアウェーで行われたサウジアラビア戦で、0-1の敗戦。前半から激しくプレッシングをかけるアグレッシブな戦術を試みたが、疲弊した後半にミスから失点を喫した。4-3-3へのシステム変更はその一戦が大きな契機。新システムを引っさげ、リベンジを狙う形となる。
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