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ウイイレ世界一がFIFA参戦4か月で快挙!! eJ制覇の福岡代表エビプール「生活もかかっていたので…」

ゲキサカ / 2022年1月29日 22時36分

 またウイイレで培った意外性のある攻撃も頼れる武器となった。FIFAシリーズを始めたばかりの頃は「このパスが通る、通らないの感覚が全然違う」と苦労もあったというが、「FIFAのプレーヤーが予想していない攻撃ができる」という強みを最大限に活かした。いまでは「意外性のあるプレーを混ぜられるので、(ウイイレをプレーしていたことは)メリットのほうが大きい」と誇れるほどになった。

 クラブ別予選を勝ち抜いて代表権を得たアビスパ福岡との出会いも、エビプールにとっては大きな出来事だった。最初は予選突破を目標に据えて「有名なプロ勢が出るという話を聞いていなかった。優勝を目指していたので、その可能性の高いチームだと考えた」とプロフェッショナルな選択での邂逅となったが、「使っていくうちに全員の名前を覚えて行って、愛着がわいていった。サポーターからのメッセージも見て福岡が好きになった」。何より奇しくも、福岡の陣容がエビプールの戦法にこれ以上なく合致していた。

「フアンマ選手、山岸選手は身長が大きくて、自分はサイドからの攻撃を得意としているんですが、杉本選手、ジョルディ・クルークス選手はドリブルがしやすい。サイドバックの湯澤選手、志知選手はじめディフェンス陣も身長が高いので相手のクロスに対応できる。自分に適しすぎていて、使いながらどんどん自信が出てきた」

 徹底的なポゼッション戦法は相手のプレッシングがハマるリスクも内包するが、日頃のトレーニングからFWフアンマ・デルガドへのロングボールで回避する形を習熟。「GKに戻して長いボールを蹴れば、競り勝てるのでかなりのチャンスだと分かっていた」。そのフアンマは今大会でも得点を量産し、クラブ史上初のタイトル獲得に大きく貢献。大会の配信では「アビスパらしい戦い方」と称する声も多く、サポーターにも好意的に受け止められたようだ。

 そうした前向きな要素を自分のモノにしつつ、最後に身を助けたのはウイイレ世界一の経験だった。

「世界一になるまでは大事なところで失点したり、得点を決められないことが多かったけど、メンタル的にかなり強くなったのかなと思っている。何が起きてもサッカーを貫いて、自分を信じて戦うことができた。サカゲーはメンタルが本当に大事なので、そこで秀でていたと思う」。そんな戦線を支えていたのは妻の存在。優勝賞金100万円を手にした男は「今まで苦労をかけていた。奥さんとの旅行だったり、喜ばせることに使いたい」と白い歯を見せた。

(取材・文 竹内達也)

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