[MOM3765]東北学院FW渡邉幸汰(2年)_高さと速さ、威力十分のシュートも兼備。成長中の大型FWが延長V弾
ゲキサカ / 2022年2月3日 23時53分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.31 東北高校新人選手権準決勝 花巻東高 0-1(延長)東北学院高 Jヴィレッジ]
日本代表GKシュミット・ダニエルを輩出している伝統校からスケール大きなストライカーが現れた。東北学院高(宮城1)のFW渡邉幸汰(2年=東北学院中出身)は、登録身長184cm、75kg。シュミット・ダニエルの恩師でもある橋本俊一監督が、「スピードもあって両足蹴れるし、収まるし、というところで楽しみな選手なのは間違いない。あれはちょっと将来楽しみな選手です。ちょっと規格外というか、東北の中ではずば抜けている選手じゃないかなと」と期待を寄せる大器だ。
今回の東北新人戦は東奥義塾高(青森3)との初戦で2ゴール1アシストの活躍。そして、初の決勝進出を懸けた準決勝・花巻東高戦では中へ切れ込んで左足を振り抜いたり、ゴール前の混戦からシュートへ持ち込んだりするなど一人でシュート6本を放ち、延長後半に右足で決勝点を叩き出した。チームメートが涙するほどの値千金の一撃。「自分でも良かったと思う」というゴールでチームの歴史を塗り替えた。
シュートの威力、シュートレンジの広さは自信を持つ武器だ。「シュートの威力は高校に入ってから通じるなと思った」と渡邉。高校では1年時の県新人戦まで右SHでプレーし、カットインから左足シュートを放っていたことで左足のシュート力がさらに向上した。ゴールへの姿勢も魅力。「ゴール見えていたらすぐ打つというのは小学生の頃から言われていて、意識しています」というように、ゴールが見えたら迷わず足を振り、相手ゴールを脅かしている。
1年時のU-16全国大会でJクラブのスカウトも関心を寄せ、その後東北新人戦でもゴールを決めるなど活躍した。昨年12月には、その後インカレで優勝する駒澤大に練習参加。FW土信田悠生(現熊本)やFW宮崎鴻(現栃木)から刺激を受けた。「同じポジションにJリーグ内定選手がいて、同じ身長だったんですけれども、身体の付き方が全然違っていたり、決める精度も全然違っていて、こっち来てからそれを意識してやっています」。
高校生の間にプロ内定FWのレベルまで力を引き上げたいという考えを持っていたが、現状ではまだまだ差があることを実感。それでもこの1年、ベンチプレスや「弁当プラス学食」といった意識高い体作りで約5kg増量してきた渡邉は、さらに肉体を強化し、強豪校相手でもボールを収めて決め切るFWになる。
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