[MOM3766]帝京FW齊藤慈斗(2年)_カナリア軍団の絶対的エースは“13年ぶり”を見据えた覚悟の1年を突き進む
ゲキサカ / 2022年2月6日 18時53分
5分には左サイドでやや強引にフィニッシュまで持ち込み、12分にも右からDF梅木怜(1年)が上げたクロスを丁寧に頭で落とし、MF土本瑶留(1年)のシュートを演出すると、輝きを放ったのは31分。中盤でMF松本琉雅(2年)が縦に付けたボールはコントロールし損ねたものの、再び奪い返したボールは土本の足元へ。「パスが来るとは思わなくて、『シュートを打つのかな』と感じたので、こぼれに行こうと思っていた」齊藤に、短く浮かせたパスが届く。
「最初は右にターンしてシュートを打とうとして、トラップが左側に行ってしまったんですけど、ゴールが後ろにあるというのは分かっていたので、振り抜いてシュートを打つだけでした」。トラップは思い通りにできなかったが、すぐさま体勢と思考を立て直し、左足で打ち切るあたりはまるで南米のストライカーのそれ。強引なシュートがゴールネットをきっちり打ち抜き、スコアは振り出しに引き戻される。
結果は1-1のドロー。だが、終盤の同点弾で追い付いたにも関わらず、齊藤はタイムアップの瞬間、ピッチに大の字になって勝てなかったことを悔しがる。自らのゴールはもちろん、チームの勝利を何よりも希求するメンタルが、そのシーンに色濃く滲んだ。
高校1年時の12月にはU-15日本代表候補に選出されたが、それからはチームでレギュラーを張り続けているものの、年代別代表とは縁がない。「もちろんもう1回代表に選ばれたい想いはあります。ただ、今の自分は最後の場面で、味方を使うのかシュートを打つのかの判断がまだイマイチなので、そこを上手くできたらいいかなと思います」。課題も認識しつつ、再び日の丸を付けるために、細かい部分のブラッシュアップにも余念がない。
今年の目標は、選手権での全国出場と「J1のチームでプロになること」。あえて“二兎”を追うことを自分に課すカナリア軍団の絶対的エースが、2022年の高校サッカー界を大いに賑わせる可能性は十分過ぎるほどにある。
(取材・文 土屋雅史)
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