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国立の雪辱を後輩に託した大津GK佐藤瑠星、自身は高校選抜、筑波大で活躍してU-20W杯、プロへ

ゲキサカ / 2022年2月7日 22時30分

日本高校選抜の守護神候補、GK佐藤瑠星(大津高)は選抜チーム、筑波大でも進化し続ける。(写真協力=高校サッカー年鑑)

「国立に戻ってやってくれると思います」。GK佐藤瑠星(3年=合志市立合志中出身)は、第100回全国高校サッカー選手権で毎試合のように活躍。191cmの大型守護神は、“公立の雄”大津高(熊本)を初の決勝、準優勝へ導いた。

 熊本県予選から前橋育英高(群馬)との全国準々決勝までわずか1失点。準々決勝では前半7分に至近距離からのシュートをワンハンドでストップし、その後も強みである安定した守備を続けて1-0の勝利に貢献した。目指してきた安定感とビッグセーブでチームを勝たせることを全国舞台で表現。過去8強が最高成績だったチームの歴史を塗り替える最大の立て役者となったのは、佐藤だった。

 その佐藤は、「まずは大津の歴史というのを超えられたのは素直に嬉しかったんですけれども、山田に手も足も出なかったという悔しい気持ちもある大会でした」と振り返る。決勝進出は自身の将来や後輩たちにも大きな、大きな結果に。それでも、青森山田高(青森)に0-4で敗れた決勝は忘れられない試合となった。

「安定はしてきていると思うし、シュートストップも良い感じだったんですけれども、決勝で4失点というのは……。自分がチームを勝たせるということはできていたんですけれども、勝たせ続けるということができないと。最後4失点してしまって優勝できなかったので、もっと自分がポジショニングとか意識し続けられたら、4失点全部止められなかった訳ではないので、そういうところをまた追求しなければいけないと感じる試合になりました」

 決勝の映像を見返し、感じたのはまだまだ課題があるということ。失点シーンのポジショニング、姿勢、目線、DFの状況……。選手権で活躍したことで慢心するのではなく、大津の選手らしく貪欲に進化し続けなければならない。

 佐藤は、名将・平岡和徳総監督の下で過ごした3年間に感謝する。「とにかく謙虚さとか、自分を奮い立たせてくれるというか、やる気を満ち溢れさせてくれる。監督の言葉とかで刺激をもらって自分もやろうと思わせてもらった。それを3年間続けたから今がある」。佐藤の世代はインターハイ8強、プレミアリーグWEST4位、そして選手権準優勝という素晴らしい成績を残したが、1年時から特別強かった訳ではない。

「(九州U-16リーグの球蹴)男児でも全然余裕で優勝というのは、去年みたいにはなかったですし、プレミア前でも色々不安とかあったんですけれども、全員が聞く耳を持って監督の言うことを聞いて、どんなことを言われても諦めずに、自分たちの目標を見失わずに、常にチームで話し合って、頑張る力があったところが大きかった」。MF森田大智主将(3年)をはじめとした仲間たちとともに、諦めない心を持って、マジメにコツコツと努力を続けたことで身につけた強さだった。

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