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2年生で前橋育英の「14」背負ったボランチ、MF徳永涼は2人の先輩やライバル刺激に「3冠」「ステップアップ」へ

ゲキサカ / 2022年2月14日 12時28分

前橋育英高MF徳永涼はU-17日本高校選抜選考合宿でチームの中心的存在に

 22年シーズンの注目ボランチが、プロ入りした先輩たちから学んだことは大きい。前橋育英高(群馬)MF徳永涼(2年=柏レイソルU-15出身)は、1学年先輩で長崎入りしたMF笠柳翼と2学年上の先輩で神戸を経て今季から徳島でプレーするMF櫻井辰徳について「サッカー面だけでなくて、寮で一緒だったのでオフ・ザ・ピッチの過ごし方が凄く影響を受けた」と語る。

 徳永は21年シーズン、名門・前橋育英のボランチとして台頭。ボールを失わない技術力とバランス能力、ゲームメーク力に自信を持っている。加えて、守備面は山田耕介監督も驚くほどの読みと対応。相手からボールを奪う、その攻撃を遅らせることで味方を楽にしていた。

 シーズン当初は、左サイドから中盤中央の低い位置へ下りて来る笠柳にボールの運びを頼る部分があった。だが、「チームの成長を見た時に、やっぱり笠柳は前でプレーした方が良い」と意識して改善。シーズン後半へ向けて守備力、前へボールを運ぶ力を伸ばし、よりピッチで存在感を放つようになった。

 第100回選手権では、高校最後の戦いに闘志を燃やす3年生の中で冷静に、また客観的に状況判断。コントロールタワーとして、チームのバランスを調整し、好内容や勝利に結びつけていた。

 だが、大津高(熊本)との準々決勝では攻勢に試合を進めながら0-1で敗戦。「最後の選手権に掛けて自分たちが思い描いていたサッカーが形になってきたのは本当に良かったんですけれども、だからこそ、もう一歩二歩行きたかったというのはあるので、それが悔しい結果だなと感じています」。納得の内容と、伴わせることができなかった結果。決定的なパスやミドルシュートを出せなかった徳永は、課題を改善して「ステップアップ」することと「3冠」を掲げて新チームをスタートしている。

 選手権後に参加したU-17日本高校選抜選考合宿では、チームメートが徳永を信頼してボールを集めて来る中、ボールを前進させたり、バランスを整えたり、相手の攻撃を潰したりすることで中心的存在の一人に。一方で東京国際大との練習試合では「自分はフィニッシャーになることと、フィニッシュの一個手前になることが課題」とボランチから最前線まで飛び出して決定的なシュートを打ち込んでいた。

 今回、前橋育英でダブルボランチを組むMF根津元輝(2年)が1歳上の日本高校選抜入り。徳永にとって根津は「一番近くにいて最大のライバル。自分がいて欲しいところに元輝はいるし、元輝がどういうプレーをしようというのはアイコンタクトで分かる状況にあるので、元輝の存在は自分の中で大きい」という存在だが、一緒にU-18高校選抜入りできなかった悔しさはエネルギーになっている。

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