少人数の中学サッカー部から徳島市立で成長続けて注目GKへ、藤澤芭琉は地元インハイで「ベスト8以上に行くのは絶対」
ゲキサカ / 2022年2月17日 23時7分
阿南市立那賀川中(徳島)時代は、部員10数人ほどという小さなサッカー部に所属。「GKコーチがいないところで、県(で一番下の)3部のチームでした」。そのGKは、四国を代表する強豪の徳島市立高(徳島)へ進学。1年時の8月には、U-16日本代表候補に初招集された。
GK藤澤芭琉(2年)は昨年もU-17日本高校選抜に選出。「GKコーチもいるし、環境も整っているし、周りのレベルも高いしで、徳市に入って成長できた部分がだいぶ大きい」と語る藤澤は、入学時から15kgも増量し、武器のシュートストップや、ハイボールをキャッチする部分など自身も努力を重ねて注目される存在になった。
経験面が浅いことは否めない。それでも、188cmの長身から繰り出すダイナミックなセービングなどポテンシャルは大。自身も、周囲も、その成長に大きな期待を寄せている。「(徳島市立の齋藤隆志)コーチだったり、(日本高校選抜GKコーチの)佐々木さんだったり、徳市の河野監督だったり、(期待を)言ってくれているので、そこは自分としっかり向き合ってもっともっと練習していかないといけない」。悔しい経験を何度もしているが、自分を信じて努力を続けている。
第100回選手権は、徳島県予選決勝で4点を奪われて敗戦。全国大会に出場することはできなかったが、藤澤はU-17日本高校選抜選考合宿でアピールし、今回のU-17日本高校選抜合宿メンバー入りを果たした。
藤澤は、課題を確認した選考合宿から今回の合宿へ向けて、自主練習にも力を入れて強化。1対1のシュート対応やDF背後のボール・選手への対応、判断、シュート前に流れることなく身体を止められているか……といった課題改善に取り組んできた。その成果も出たか、U-17日本高校選抜合宿初日の練習では、10対10でファインセーブを見せるなど無失点でチームの勝利に貢献。好スタートを切った。
「(U-17日本高校選抜は)レベルが高くて付いていくのがやっとという感じです」と苦笑いするが、「この前の合宿で自分の課題がはっきりして、今回までの期間で自主練とか重ねてやってきたので、今回はその前の課題をどんだけ克服できたかチャレンジしたい」と力を込める。U-17日本高校選抜の活動は今回に加え、3月にも予定。また課題を見つけ、改善して新シーズンを迎える。
22年インターハイは、地元・徳島県で開催。「(河野博幸)監督も結構力入れてくれて、ベスト8以上に行くのは絶対なんで、そのためにはというところで個人としても、チームとしてももっと成長しなければいけない」。選手権予選決勝は、自分たちの力を十分に発揮できないまま敗戦。7人が先発していた1、2年生がその経験を今年に繋げて、地元のインターハイで勝つための準備をして、結果を残す。このU-17日本高校選抜の活動も自分自身や、チームの基準向上に結びつける考えだ。
その中で藤澤は、「(個人としては、)今年はまずは失点を減らす。最近の市高は守備を徹底していて、まず守備は失点しないこと。失点しない中で自分からどう攻撃を作っていくかを意識してやっていきたい」と誓った。
1年時にU-16日本代表候補に選出されたGKは、昨年も注目される中でプレー。「その肩書に合ったプレーができていないと思うし、しょうもないミスとかしていたら評価も下がるし、悔いが残る一年でした」と振り返る。今年はその注目に相応しいプレーをして、失点を減らすこと。そして、チームが地元インターハイで8強以上、選手権でさらに上の成績で終えるための大きな力になる。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2021
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