清水FW鈴木唯人が“お見事”トラップから同点弾! 守護神・権田のPKストップもあり、札幌と1-1ドロー

　すると、前半37分に札幌に追加点のチャンス。ゴール前で興梠が放ったシュートが清水の立田の肘に当たり、ハンドの判定でPKを得ると、L・フェルナンデスがキッカーを務めた。だが、このPKに立ちはだかったのは清水の守護神。ゆっくりな助走から右に放ったシュートは完全に読まれて、決定機を逃した。

　清水は前半45分に右サイドの中山の仕掛けから、最後は山原が左足を振り抜いたが、シュートは右に外れてゴールならず。1点ビハインドで前半を折り返したホームチームは後半開始とともに、中山に代えてMFベンジャミン・コロリを投入した。

　すると、清水が立て続けにゴールに迫る。後半10分、ペナルティーエリア内で山原が白崎に横パスを送ると、反転から放ったシュートはGK菅野がブロック。さらに、1分後の同11分には原のスルーパスに抜け出したコロリがGKと一対一となるが、こちらも菅野の好セーブに遭った。

　1点が遠い清水。それでも、後半から攻勢を強めたホームチームに同点弾が生まれた。後半23分、右サイドバックの原からロングパスを受けた鈴木が見事なトラップから前を向くと、持ち出して鋭いシュート。ボールはGKとニアポストの間を抜き、ゴールネットに突き刺さった。

　追いつかれた札幌は後半31分、ペナルティーエリア内でルーズボールを拾った小柏が反転から強烈な一発。このシュートはクロスバーを直撃した。さらに、同33分には小柏の折り返しにL・フェルナンデスが倒れ込みながら狙ったが、大きく枠を外れた。

　終盤にかけて一進一退の攻防となった試合は互いに譲らず、1-1のままタイムアップ。勝ち点1を分け合い、リーグ戦通算対戦成績を10勝3分10敗とした。
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