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10か月ぶりにリーグ戦へと帰ってきた背番号8の躍動。横浜FC齋藤功佑が披露した“67分間”の決意表明

ゲキサカ / 2022年2月19日 20時34分

横浜FCMF齋藤功佑(中央)は自らの先制弾に歓喜のジャンプ

[2.19 J2第1節 横浜FC 3-2 大宮 ニッパツ]

 その1ゴール1アシストの活躍は、自分がこのクラブを牽引していくことを高らかに宣言するような、“67分間”の決意表明だったのではないだろうか。

「本当に自分が貢献できなかったという去年の悔しさが今年の意気込みになっていますし、自分が試合に出て活躍して、結果的にチームの勝利に貢献できる形になれば一番嬉しいなと思います」。

 プロ7年目。アカデミーから数えれば、このクラブで過ごすのは今年で16年目となるチーム最古参の24歳。MF齋藤功佑が三ツ沢のピッチで輝いた。

 3年ぶりにJ2のステージで迎えた、横浜FCの2022年シーズン開幕戦。スタジアムはホームのニッパツ三ツ沢球技場。ただでさえ気持ちの入るシチュエーションに加え、昨シーズンの大半をケガで棒に振った齋藤にとって、実に10か月ぶりとなるJリーグの公式戦ということもあり、並々ならぬ決意で大宮アルディージャと対峙するピッチへと向かっていたことは、想像に難くない。

 だが、MF手塚康平とボランチの位置で並んだ背番号8は、弱い雨の降り注ぐピッチを楽しそうに泳いでいく。「正直彼らは攻撃が得意な選手だと思いますし、最終的には攻守両方できるレベルまでチームとして持っていけるようにしたいですけど、現段階で何を優先するかというところで、ボランチの選手には展開力、判断力を優先して、彼らをスタメンで使いました」とは、今シーズンからチームの指揮を執る四方田修平監督。横浜FCは左右への展開から、ゴールに迫るシーンを次々と創出する。

 スタンドが爆発したのは前半40分だ。相手のビルドアップに対して、一瞬のミスを見逃さなかったFW長谷川竜也が高い位置でボールカット。DF高木友也の短いパスが足元へ届くと、齋藤は右足でボールを前に押し出しながら、すぐさま左足一閃。軌道は右スミのゴールネットを鮮やかに貫く。

「右足よりは左足の方が自信があるというか、そういうこともあって左足で持って、思い切り振った結果がゴールになったので、良かったと思います」。あえて左足で打ち切ったキャノン砲。しかも相手のGKが、横浜FC在籍時には食事に行くこともあったという大先輩の南雄太だったから、また格別だ。「雄太さんは横浜FCで長い年数を一緒に戦った人ですし、自分もリスペクトしている先輩なので、その人から点を獲れたことは凄く嬉しかったです」。シーズンファーストゴールを力強くさらってみせた。

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