W杯出場決定もアジア3連覇逃したなでしこJ…佐々木則夫JFA女子委員長「勝ち切る部分はこれからの勉強」
ゲキサカ / 2022年3月11日 1時56分
日本女子代表(なでしこジャパン)は、1月から2月にかけて行われた女子アジア杯をベスト4で終え、来年7月に開幕するW杯の出場権を獲得した。だが、大会3連覇を目指す中、準決勝の中国戦では勝負弱さを露呈。日本サッカー協会(JFA)の女子委員長を務める佐々木則夫氏が、10日に開催されたメディアブリーフィングで、同大会を振り返った。
「我々は3連覇というものを目指していたわけだが、韓国、中国の2戦を勝ち切ることができなかったというのは反省すべき点」。
佐々木委員長が語ったように、なでしこジャパンはグループリーグの第3戦目で韓国(△1-1)と対戦すると、後半40分にコーナーキックの混戦から失点し、ドローに持ち込まれた。また決勝進出をかけた中国(●2-2/PK3-4)との準決勝では、延長後半14分に同点弾を決められ、PK戦の末に敗退。大会3連覇を逃した。
グループリーグの第1戦、第2戦を快勝していた日本だったが、韓国との試合では、引き分け以上で首位突破が決まる中、1点リードの試合終盤の戦い方に迷いが見られた。佐々木委員長も「非常に流れは良いが、終盤の時間帯の中で試合の状況を見据えながらの勝負どころの部分が、選手、スタッフにまだまだ甘さがあった」と同試合を指摘。「あの試合の中で勝ち切る力はあると思う」としつつも、「その辺の勝負どころの部分が」と勝負弱さを反省点に挙げた。
その一方で「90分間の中で、どれだけボールを握って、シュート数、チャンス、そういったものがあったかと言えば、なでしこジャパンの方が歴然とあった」と試合内容については前向きな評価。「この辺はベースとしてはあるので、あとは勝ち切るというところの部分は、これからの勉強だと思う」と先を見据えている。
なでしこジャパンは今後、新型コロナウイルスの情勢に鑑みて、国際Aマッチデー期間の4月4日から10日に福島県のJヴィレッジでトレーニングキャンプを予定。国内組中心のメンバー編成が見込まれている中、池田太監督が掲げる“奪う”というコンセプトの更なる浸透を図る。
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