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悔しさを力に変えてきた群馬育ちのキャプテン。桐生一DF石原翼は謙虚な野心を携えて高校最後の1年へ

ゲキサカ / 2022年3月10日 20時30分

 その経験も踏まえた上で、群馬出身の石原にとっても、桐生一というチームにとっても、前橋育英が絶対に負けられない相手であることは、あえて言うまでもない。「結果から見れば育英の方が強いとみんな思うはずですけど、試合結果はいつも接戦で、内容も五分五分くらいでこっちも良いサッカーはしていたので、もうちょっとかなと思います。トーナメント以外のリーグ戦でライバルとできるということで、勝てばその後の大きなモチベーションになると思うので、プレミアでしっかり勝ってトーナメントの県予選に繋げていきたいと思います」。今シーズンも両者の好勝負が、何度も繰り広げられることだろう。

 今年から石原は右サイドバックにトライしている。「去年は右サイドハーフをやっていましたけど、右サイドバックも楽しいです。たまに上がってクロスを上げたり、本当にたまにシュートを打ったり(笑)、そういう形で攻撃に関われるのは楽しいですし、守備が得意なので、『カウンターでも何でも来い』みたいな感じでやっています」。参考にしているのは1つ年上の先輩だ。

「梅さん(梅崎拓弥)はビルドアップも上手くて、声もよく出していましたし、自分も去年は右サイドで組んでいて『メチャメチャやりやすいな』と思っていたので、そういう選手になれればサイドの選手も楽になるかなと思います」。プレミア昇格を勝ち獲った伝説のメンバーの1人を仰ぎ見つつ、“最高の日常”が待つ舞台へと歩みを進めていく。

 石原には自分の活躍で示したいこともある。「自分は小学生や中学生の頃から決して目立つような選手ではなかったので、将来プロになることができたら、『そういう選手でもここまで来れるんたぞ』と子供たちに示せる選手になりたいです」。

 目の前のことへ謙虚に取り組む姿勢と、大きな夢を抱く秘かな野心と。石原のサッカーキャリアにとって、今シーズンが掴むべきものを手繰り寄せるための大事な1年になることに、疑いの余地はない。

(取材・文 土屋雅史)

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