[MOM776]U-20全日本大学選抜MF角昂志郎(1年)_生きた持ち味、ポジション変更直後に貴重な同点弾
ゲキサカ / 2022年3月10日 22時10分
[3.10 デンチャレ グループA U-20全日本1-1東海選抜]
前日同様、U-20全日本選抜は前半に先制を許す展開を強いられた。しかし同じ轍は踏まない。前半37分、MF角昂志郎(筑波大1年=FC東京U-18)が中に切り込んで自ら出したパスのこぼれ球に反応。鋭く振り抜かれた右足から放たれたシュートが枠内をしっかりと捉えた。
自分たちで話し合ってポジションを変更した途端の得点劇だった。4-1-4-1の2シャドーの一獲得して先発していた角だが、大学でも一緒にプレーするMF田村蒼生(筑波大1年=柏U-18)やMF山内翔(筑波大2年=神戸U-18)、FC東京U-18でも一緒にプレーした経験があるFW久保征一郎(法政大2年=FC東京U-18)らち試合に出てながら、なかなか納得いくようなプレーが出来ていなかった。
そこでピッチ内でコミュニケーションを取り、左サイドの田村とポジションを変更。得点はその直後に生まれていた。「田村や久保選手が自分の特長を理解して動いてくれた。それが表れたゴールだと思います」と会心のゴールを振り返った。
一番の武器であるユーティリティさをさらに磨きをかけて行きたいという。強豪のFC東京U-18で10番を背負った角だが、これまで多くのポジションを経験。今大会でも初戦はサイドバックで途中出場、この日はシャドーで先発するなど、持ち味を存分に発揮している。角も「サッカー理解度が自分の持ち味になってきている。そこは今後も伸ばしていきたい」と貪欲だ。
多くのJクラブスカウトが集結している今大会だが、角自身は大学2年目に差し掛かるところということもあり、「今は自分の選手としての価値を高める期間」と、将来よりもまずは自分の課題に向き合うことを意識している。そこを追求すれば、必ず将来に繋がるという確信を持つからだ。
11日は大学リーグで1年を過ごした実力を図る格好の対戦が待っている。チームはこの日の引き分けで残念ながら決勝進出の可能性を失ったが、日本高校選抜との対戦となることで、もう一度気持ちを奮い立たせることが出来ている。角も「高校時代から高校サッカーは注目されていいなという正直な思いはあった」と笑みを浮かべると、「必死に頑張ってきた力を発揮できればいい。絶対に負けられないし、圧倒的な力をみせて勝つことは思い描いています」と気合を十分にした。
(取材・文 児玉幸洋)●第36回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会特集
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