[新人戦]選手権3位の先輩超えへ、高川学園がバチバチの公式戦初戦。立正大淞南との好勝負を制す
ゲキサカ / 2022年3月12日 22時16分
[3.12 中国高校新人大会1回戦 立正大淞南高 1-2 高川学園高]
新生・高川学園が、バチバチバトルの公式戦初戦を制す――。第14回中国高校新人大会が12日に開幕し、1回戦屈指の好カードとなった立正大淞南高(島根)対高川学園高(山口)戦は、高川学園がFW山本吟侍(1年)の2得点によって2-1で競り勝った。高川学園は13日の準々決勝で八頭高(鳥取)と戦う。
今冬の全国高校選手権で14年ぶりの3位に入った高川学園は、山口県高校新人戦が中止となったため、これが新チームの公式戦初戦。同じく新チーム公式戦初戦の立正大淞南との名門対決は、キックオフ直後から両校の選手たちが大声を響かせ、バチバチにバトルし合うハイテンションな戦いとなった。
ともに公式戦経験がないためか、やや空回りするくらいの序盤。その中で立正大淞南はU-17日本高校選抜歴を持つFW香西銀二郎(2年)やMF進海翔(2年)が強引に縦へ割って入ろうとし、注目ドリブラーのMFダ・シルバ・イゴル・ヤン(2年)がファーストタッチからスピードに乗った仕掛けを繰り出そうとする。
高川学園は、レギュラーとして選手権3位を経験しているCB岡楓太(2年)が出足の速さと身体の強さを活かした守りで対抗。また、右SB藤井蒼斗(1年)の的確なカバーリングなど決定打を打たせない。攻撃面では右のMF武藤尋斗(2年)が鋭いドリブルで突破口に。立正大淞南も昨年の経験者であるゲーム主将MF肥塚秀斗(2年)がルーズボールに素早く反応したほか、CB三輪陽斗(2年)が空中戦で圧倒して見せるなど0-0で試合を進める。
高川学園は前半1本目のセットプレーで話題の“トルメンタ”を採用しようとしたが、立正大淞南に警戒されたことで取りやめるシーンもあった。その高川学園は21分、空中戦で苦戦していた注目FW山本吟が左中間への抜け出しから強烈な左足シュート。立正大淞南も23分、この日非常に多くボールに絡んでいたFW多田侑磨(2年)が香西とのワンツーからフィニッシュに持ち込む。
高川学園の江本孝監督は「バチバチにさせて頂けるのがありがたいです。それも初戦から」と語っていたが、ともに新チームとは思えないような球際激しい攻防戦は、0-0のまま前半を終了した。
後半、立正大淞南は右サイドで柔らかいドリブルを見せていた右SH野田叶(2年)とヤンのサイドを入れ替えると、開始直後に野田の展開から右のヤンが仕掛けて決定機を作り出す。高川学園も後半に存在感を増したFW梅田彪翔(2年)のドリブルなどで対抗。好勝負は高川学園期待の1年生10番がスコアを動かした。
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