[MOM3771]高川学園FW山本吟侍(1年)_新10番がチーム引っ張る自覚表現して2発。U-16代表入りへアピール開始
ゲキサカ / 2022年3月13日 0時12分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.12 中国高校新人大会1回戦 立正大淞南高 1-2 高川学園高]
年代別日本代表入りを狙う1年生ストライカーが、強豪対決で2ゴールを叩き出した。高川学園高FW山本吟侍(1年=高川学園中出身)は今冬、選手権全国大会で先発出場や、途中出場ながら国立準決勝も経験。「狙い澄ましたシュートが得意で、GKの一瞬の隙を見てDFの背後を取るのも得意です。(現在身長180cmで)身体の強さは自信があります」というFWがその特長や先輩からのメッセージをゴールに結びつけた。
前半、課題の空中戦で苦戦した山本だが、抜け出しから対角の強烈な左足シュート。危険な香りを漂わせていたFWは後半10分、直接FKで先制点を決めた。右中間からのFKに対し、立正大淞南高の“壁”は跳躍を連続。駆け引きの中で山本は「“壁”が跳んでいて、跳んだ時に(やや横に)ズレたので、そこを巻いて狙って」右足を振り抜く。これがニアのゴールネットを射抜き、先制点となった。
「FKは昨日の練習からも入っていたので、ここで決めてチームが乗れば良いと思っていたので入って良かったです」と山本。大喜びした10番からは自分がチームを引っ張るというオーラが漂っていた。
なかなか得点チャンスを得られない中でも、前線から献身的な守備を継続。山本は「いつも(監督の)江本先生から『最後まで諦めるな』と言われているので、今日はその上手く行かない時こそ自分が走ってみんなを引っ張って行ければ良いと思っていました」。その1年生FWに対し、江本孝監督は「行かなくていいのにガンガン行っていたので、思いが強かったんでしょうね」と目を細める。
苦しい時にこそ走って、チームを引っ張ること。それは今冬、選手権3位を勝ち取った先輩から学んだものだ。そして、貫徹したことが決勝点を引き寄せた。後半31分、敵陣PA右へ流れたボールにフィールドプレーヤーで唯一、山本が反応。泥臭くボールを追ったことがGKのファウルとPKをもたらした。
そのPKを右足で決めて決勝点。山本は「(昨年の10番)林晴己さんや(昨年のエースFW)中山桂吾さんにも『調子悪い時こそ、身体を張って守備をしろ』と言われていたので、今日はあまり調子が良くなかったんですけれども身体を張って、頑張ったら結果に繋がったので、そこは先輩たちの姿を見て学びました』と説明する。守備で頑張り、2ゴール。チームを勝たせる活躍だった。
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