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CKで投入→即決勝アシスト!! 43歳・横浜FC中村俊輔が“1タッチ”で大仕事「まさか最初からセットプレーとは(笑)」

ゲキサカ / 2022年3月13日 18時55分

決勝ゴールをアシストしたMF中村俊輔

[3.13 J2第4節 横浜FC 3-2 水戸 ニッパツ]

 2点差をひっくり返した横浜FCの決勝点は、MF中村俊輔の左足から生まれた。後半38分の左コーナーキック、ベンチに控えていた中村がピッチに投入されると、“ファーストタッチ”で蹴り出したボールがFW小川航基の頭にピタリ。この一撃がJ2リーグ唯一の開幕4連勝に導く決勝点となり、1年でのJ1復帰を目指すチームは早くも独走態勢に入った。

「最初のプレーでアシストにするのは彼の才能だし、ちょっと言葉では表せない部分を示してくれた」。試合後、就任1年目ながら横浜FCを躍進に導いている四方田修平監督も素直な驚きを隠さなかった。一方、今季2試合目の出場で値千金のアシストを記録した43歳は、いたって冷静だった。

「勝ちに行く時は出るかなというのはあって準備していた。まさか最初からセットプレーとは思わなかったですけど(笑)、(普段キッカーを務めている手塚)康平も来なかったので『じゃあ蹴ろうかな』と思って。練習ではニアだったけど、のぞいた時にニアの感じはしなかった。時間も点数も考えて、ダイレクトで入るようなボールが自分も得意だし、よく航基が触ってくれた」。

 ファーストプレーでのプレースキックという高難度のタスクも、俊輔にとっては自身の武器を発揮するこれ以上ない見せ場。かつてジーコ氏から授けられた「ハーフタイムに一回は集中してゾーンに入って蹴っておけ」という金言をいまも実践しているといい、「ハーフタイムくらいしかボールを蹴れないから、そこでいかに感覚を掴んでおくかが大事。それはもう昔からなので」とあっさり振り返った。

 小川の頭に合わせたキックの選択についても、豊富な経験に裏打ちされた“感覚”があったようだ。「航基を見ていたというわけではない。いつもピンポイントだとか書かれるけど、別に“だいたい”です。いつも良いボールを出していれば、誰かしらが入ってくれる。でもボールを置いてのぞいた時に分かるんですよ。決めてやろうという熱量というか。そういうのを感じさせられるように練習から。昨日のセットプレーの練習でも康平、自分と2回ずつ蹴らせてもらっている。自分は出る時間がちょっとしかないのに蹴る時間をもらっている。自分がというより練習メニューから場面場面を想定してやらせてもらっているし、いつも本番を想定してやっていればああいうことはたまに起きる」。今季の公式戦出場は、後半45分からピッチに立った開幕節・大宮戦(○3-2)に続いて2試合目。そうした中でも自らの武器を信頼してくれているチームへの感謝を欠かさなかった。

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