1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

俊輔・小川・イサカ“先輩”からの手痛い洗礼…水戸GK茂木秀、鬼気迫る好守連発も「いくら止めても負けたら意味がない」

ゲキサカ / 2022年3月13日 22時34分

 その失点直後には気になる場面もあった。ゴールを決めた小川が茂木の肩をポンと叩き、心理戦を仕掛けると、これに茂木が激しいジェスチャーで抗議。茂木によると、前半から伏線があったのだという。

「前半からちょっとやり合ったりして、向こうが意識していると感じていた。そういったところで相手を挑発できたらなというふうに思っていた。前半からそういうことがあった中で、後半に決められた時に肩を叩かれて何か言われたので、腹が立ったとかじゃないけど、ジェスチャーで意思表示をして『もっとやってやるぞ』という姿勢を取った」。

 そうして示した気持ちに違わず、失点以降の茂木はいっそう鬼気迫るプレーを披露。後半13分の波状攻撃に無駄のないアクションで立ちはだかると、同16分のFW伊藤翔のヘッドはほぼノーチャンスで同点に追いつかれたが、同25分過ぎの連続ピンチや、同37分の桐光学園出身MFイサカ・ゼインのシュートも神がかり的な反応で阻み切った。

 それでも、最後はまたしても“偉大な先輩”の一撃に屈した。後半39分、年度で数えて20歳先輩にあたるMF中村俊輔の左CKがゴール前に送り込まれると、小川のヘディングシュートが真っすぐにゴールネットへ。これが2点差をひっくり返す逆転ゴールとなり、前半は掴みかけていたはずの勝ち点3がすべてこぼれ落ちた。

「小川選手、イサカ選手、中村俊輔選手が一緒だったというのはあるが、気にしていなかった。まずは勝ててなかったので、目の前の1試合に勝ちたかった。ただ結果的に負けてしまったし、小川選手にも2点取られたし、イサカ選手、中村選手にアシストされたので悔しい」。意識していなかったはずの“同門対決”だったが、先輩たちのあまりの活躍ぶりに悔しさは隠せなかった。

 それでもここは高校サッカーではなく、プロの世界。1週間後にも試合は続き、4か月後には再戦も控え、来年以降にでも挽回するチャンスは掴み取ることができる。

「今日はプロに入って2試合目で、前回は自分のところで失点に絡んでしまったので、今回はミスなくやろうと思っていたけど、結果的に逆転負けをしてしまった。自分のプレーも全てが納得いくわけではなかった。自分はもっともっと成長できると思うし、こういう経験をして、もっともっと上の舞台で活躍できるようにしていきたい。一個一個のプレーにこだわって、失点しないGKになれるように突き詰めてやっていきたい」。悔しさの残る一戦を経て、茂木秀はまだまだ成長する。

(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください