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[船橋招待U-18大会]チームとともに成長する10番。徳島ユースMF藤原優志は「志龍の弟」を超える飛躍を期す

ゲキサカ / 2022年4月14日 16時55分

 明確な基準があるからこそ、レベルの高い相手に改めて自分の現状をしっかりと突き付けられた。「自分は相手の逆を常に取って、ボールロストしない、ゴール前で決定的な仕事ができる選手だと思っているので、ボールを奪われないというところで通用する部分はあったんですけど、もっとゴール前で決定的な仕事をしたいです。それは半分くらいしか出せなかったですね」。足りない現状は、そのまま伸びしろ。小さくない収穫を藤原はピッチの上で手にしたように見える。

 兄はアカデミーの先輩でもあり、現在もヴォルティスのトップチームでプレーするMF藤原志龍。だが、“弟”はもちろんリスペクトは持ちながらも、自分は自分という想いが強いようだ。

「兄は自分が中学生の頃にプロサッカー選手になって、周りからも『アイツは凄いな』と言われていましたし、僕が少し良いプレーをしても、どこへ行っても『藤原志龍の弟』という目で見られてきたので、いつかは超えたい選手という感じです」。

「兄はドリブル突破に優れていますけど、僕はドリブル突破が好きな選手や、スピードのある選手を使う選手になりたいと思っていますし、相手の逆を取るところは負けていないと思います」。最後の一言に強い自信が滲む。これからプロを目指すのであれば、それぐらいでちょうどいい。

 今年はヴォルティスのアカデミーで過ごす最後の1年。自身のキャリアを先へと進めていくためにも、とにかく大事な年になる。「チームとしてはこの1年間の目標は、四国プリンスリーグを勝ち抜いて、プレミア参入戦で勝ってプレミアに昇格することで、自分としてはまずトップチームに昇格して、ヴォルティスでプロのキャリアをスタートさせることです」。

 まずは兄と同じステージへ辿り着き、いつかは必ず追い越してみせる。10番を背負ったチームプレーヤー。藤原優志はこのグループの成長とともに、どこまでも上を目指して、自身のさらなる成長に繋げていく。

(取材・文 土屋雅史)

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