「自分がチームの中で一番やろうと」戦い続けたCB行徳瑛、静学救うスーパークリアも
ゲキサカ / 2022年4月11日 15時26分
それでも、静岡学園は失点しなかった。この日の行徳はチームを救うビッグプレーもあった。後半23分、鳥栖U-18はMF福井太智(3年)のスルーパスで左SB北島郁哉(2年)が抜け出して左足シュート。GK中村が左手を弾いたボールはそのままゴール方向へ向かっていた。だが、タイミングとコース良くカバーに入っていた背番号4が圧巻のスーパークリア。鳥栖U-18戦について、引き締めるコメントを続けていた行徳だが、このシーンについては表情を緩めて振り返っていた。
「ゴールカバーを今年から意識していて、あそこで足を止めずに入れたのはチームにとっても大きかったと思いますし、自分の中で成長だと思います」。開幕戦の大津高戦に続く好守。ただし、すぐに切り替えて「そこまで行かせないようなチームでの守備をしたい」と改善することを誓っていた。
この日、鳥栖U-18にはトップチームデビューしている福井、MF坂井駿也(3年)、MF楢原慶輝(3年)が先発出場。年代別日本代表候補合宿でともにプレーしていた選手たちはもうプロの公式戦を経験している。
行徳は「自分と一緒にプレーしたことのあるような同じ年の選手がJとかトップチームで出ているんで、自分たちも負けていられないですし、見ていて刺激になりますし、自分たちも目指さないといけないと感じている」という。
この日は彼らを上回る形で勝利したが、「まだまだですね。こういった試合でも一人だけ違うなという違いを出せる選手になっていきたい」。この日、チームを救った行徳だが、より圧倒的な存在へ。まだまだ課題もある。体感した強度やスピードを忘れずトレーニングに取り組み、結果を残して先行くライバルたちと同じステージに立つ。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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