輝き始めた“注目世代”の一個下。高速ドリブル繰り出す帝京の2年生CB梅木怜「ここで出て結果を」
ゲキサカ / 2022年5月3日 1時18分
[4.29 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第5節 西武台高 0-2 帝京高 西武台高校第2G]
U-19日本代表候補の左SB入江羚介(3年)やU-15日本代表候補歴を持つFW齊藤慈斗(3年)ら帝京高(東京)の3年生は、1年時から公式戦での先発経験者多数の注目世代。その中で2年生CBが存在感を増してきている。
DF梅木怜(2年=ミラグロッソ海南出身)は、1年時がFWの控え。けが人が出た影響でSBも経験していた梅木は、今年3月にけが人の増えていたCBでテストされ、信頼を勝ち取っている。この日はハイサイドへ抜けてきた選手に対して的確な守備対応。雨中でキックミスするシーンもあったが、持ち味のスピードを活かした守備で相手のロングボールを封じ込んでいた。
そして、2度3度とドリブルで中央突破。「ゼロも抑えながら点も獲ってやろうと」という梅木はコンビネーションも交えて中盤を突破し、相手DFライン攻略にもチャレンジしていた。
守備を最優先。だが、攻撃色強い帝京の中で自身も攻撃で違いを生み出すことを意識し、それを毎試合のように表現している。スピードある梅木の攻撃参加は各チーム手こずっている印象だ。
帝京は昌平高戦が0-3、浦和ユース戦も1-4と失点を重ねていたが、この日は無失点で勝利。梅木は「今日のようにDFライン話し合って、おしくん(押川優希)とか声を掛けてくれるので、やりやすいのでCBも慣れてきました」と手応えを口にしていた。
梅木は和歌山県のミラグロッソ海南出身。サッカー3兄弟の三男は、長兄のDF梅木遼(現武蔵大)の後を追う形で帝京への進学を決断した。「ここだと全国狙えるかなと思ってきました。親からよく親元離れた方が私生活もしっかりして、サッカーが上達するためにも良いと。コーチの繋がりもあって一回練習参加した時に決めました」。兄はプリンスリーグ関東昇格に貢献も、全国には縁がなかった。兄の分も全国大会へ出場し、活躍する意気込みだ。
「今年の目標は、この一個上の学年はめちゃくちゃ強いと言われているんですけれども、そこで出て結果を残せられたらと思っています」。けが人が戻ってきても先発に定着して活躍できるように、より成長することと、結果を出すことにこだわる。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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