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11年ぶりプリンス関東挑戦の西武台は全員で高め合い、差を埋めてよりできることを示す

ゲキサカ / 2022年4月30日 1時5分

西武台高は昨年の経験者でもあるCB長谷川智紀主将中心に全員で高め合う

[4.29 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第5節 西武台高 0-2 帝京高 西武台高校第2G]

 昨年の関東高校大会王者・西武台高(埼玉)は、11年度以来となるプリンスリーグ関東での戦い。3月に十分な練習、開幕準備ができなかった時期もあり、苦戦が続いているが、やれるところも示している。浦和ユースとの初戦は先制点を奪って1-2。鹿島ユース戦は2点を先取してドローへ持ち込んでみせた。

 この日の帝京高戦を含めて全4試合で守屋保監督が求める2失点以内を継続。帝京戦も前半に先制されたが、その後は我慢強く守りながら、後半に前へ出て同点のチャンスを作り出していた。主力候補のDF川口太誠(3年)とDF永山泰希(2年)をけがで欠く中だが、選手権全国舞台を経験しているCB長谷川智紀主将(3年)と同予選で活躍したCB河合陸玖(3年)を中心に大崩れすることなく、90分間を戦っている。

 長谷川は「やれている部分もあると思います。最初の浦和レッズ戦に比べて改善されていると感じますし、前回もクロスから失点したんで、今日はクロスのマークは全員で声を掛けてやれていた」。スピード、強度の高いプリンスリーグの戦いを経験しながら、一歩一歩前進していることは間違いない。

 長谷川が「マジメな人が多い」という今年の世代は実直に頑張ることができる。だが、一生懸命頑張ることが主となって、まだ攻撃面で余裕がなく、シンプルなクリアが増えてしまっているのが現状だ。それだけに、守屋監督は「1タッチ、2タッチの中での正確のパス。パスはゴロで、クリアとの使い分けをしっかりして、3タッチ目はサイドチェンジ、ノールックパス、スルーパスもできるように」。西武台の特長は、スピーディーな長短のパスワークやサイドの崩し。できることを増やし、より自分たちの良さを出して勝負することを目指していく。

 守屋監督は「細かいところや個人の能力は(プリンスリーグ関東1部の)どこのチームも1つ2つ上だなと。でも、その差を埋められる子たちだと思っているんですよ。(実際に)少しずつ差を埋められるようになってきている」と期待を寄せる。そして、「(西武台の選手はほとんどが埼玉県西部地区の)この辺の子たちだけなので、寮もなしにやっている子たちのこういうところでもできるんだなという自信、力をつけさせていってあげたい。ただ勝つというより守備のところでも強度を上げていかないといけないし、強度の中でも正確なプレーができるようなところまで説明もしながら、時間も掛かるかもしれないけれども(土台を高められるように)ちゃんとしてあげたい。勝負できるサッカーをしっかりと作っていってあげたい」と加えた。

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