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西武台の新10番MF和田力也、「安心できる背中があった」先輩たちのように

ゲキサカ / 2022年4月30日 1時16分

昨年の関東高校大会優勝校、西武台高の新10番MF和田力也

[4.29 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第5節 西武台高 0-2 帝京高 西武台高校第2G]

 西武台高(埼玉)は昨年度、関東大会予選、選手権予選、県リーグ1部の埼玉3冠。関東大会優勝も飾った。新チームの10番を背負うMF和田力也(3年=東川口FC出身)は選手権全国大会を先発として経験している期待の存在。だが、「10番としての活躍はまだできていないです」と首を振る。

 左サイドで先発したこの日は立ち上がりに中へのドリブルからシュートへ持ち込もうとしたが、守勢となる中でなかなかボールに触れる回数を増やすことができない。「ボールを持った時はもちろんオフ・ザ・ボールや抜け出しのところも見て欲しい」と語る和田はハードワークを続けて、ボールを受けた際は時間を作っていたものの、決定的な仕事ができないまま90分を終えた。

 和田は昨年のプレーについて、「周り(の先輩たち)がレベル高かったので守備に徹して、そこから繋ぎ役としてプレーしていました」と振り返る。献身的な守備とボールを前に運ぶ力でチームに貢献し、ロングスローも武器に健闘。先輩たちの姿を見て感じていたことは「どんなに自分たちが失点したとしても、大丈夫だから落ち着いてやっていくという安心できる背中があった」ということだ。今年は経験者の自分が仲間たちを安心させなければならないと考えている。

 また、和田は「もっと自分に自信を持ってやっていかないといけない」と感じている。背負ってみて感じている10番の重圧。鹿島ユース戦でゴールも決めている和田だが、まだ硬くなっている自分を変え、自信を持って自分を出していく考えだ。

「試合の流れや去年の1年で経験させてもらったのでもっと自分が引っ張っていきたい。もっとボールに係わって自分から全部得点が生まれるようにやっていきたい。去年全国で勝ち切れなかったですし、大事なところで勝ち切れるチームにしたい」と和田。仲間たちとよりサッカーをより楽しむためにも、先輩たちから学んだことを発揮して勝ち切る。
 
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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