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[関東]みんなから応援される新主将の決意。筑波大FW栗原秀輔は「蹴球部全員の心を動かすこと」をテーマにチームを束ねる

ゲキサカ / 2022年4月30日 21時40分

 チームを率いる小井土正亮監督も、“栗原主将”には信頼を寄せている。「彼は一般入試で大学に入ってきて、試合にずっと出ている選手ではないですけど、自分から立候補してキャプテンになってくれたんです。大勢の部員1人1人に目を配りながら声を掛けられますし、さっきも最後の締めのところでも彼が一番必要なことを言ってくれるし、周りが見えていて、自分の役割もわかっていて、本当に頼れるキャプテンですね。ちょっと真面目過ぎるかなというくらいなんですけど(笑)、それも彼の良さだと思いますし、ブラさずにやってくれているなというイメージです」。

 指揮官が言及したように、栗原は一般入試で筑波大に入学している。高校3年時は横浜F・マリノスユースのストライカーとして、11月に開催されたJユースカップでも大会得点王に輝く活躍を披露し、チームの日本一獲得に大きく貢献したものの、受験勉強へ本格的に取り組むため、その大会の決勝を最後にユースの活動は“卒業”。年末のプレミアリーグプレーオフにも出場していない。

 ただ、当時のチームメイトたちも彼の意志を尊重し、受験を全力で応援するスタンスを取った。気の置けない仲間たちの陰になり日向になりのサポートが、机に向かい続けていた栗原の大きな活力となったことは想像に難くない。結果は見事、筑波大に合格。サッカーでも勉強でも、栗原は最高の結果を仲間と分かち合い、F・マリノスを卒団することになった。

 この日、同じ会場で試合のあった明治大でも、ユースの同期に当たるMF木村卓斗(4年)がプレーしていたが、今年で大学4年生を迎える仲間たちへの想いも、もちろん今の栗原を前へと進ませる原動力になっている。

「F・マリノスユースの同期とはチームこそ違いますけど、今は一般企業の就職活動をしているような同期もそうですし、お互いに刺激し合ってやれているので、それは良い状況かなと思いますね。これからも形は違えど、いろいろなシーンで切磋琢磨していけたらいいかなと考えています」。

 主将としてやるべきことはハッキリと見えている。自分にできることを、コツコツと、丁寧に。「僕がやることはみんなの気持ちを揃えることで、やっぱり上手い選手が多い中で、もっと勝ちたい気持ちを表現するようなことをやっていかないと、下のカテゴリーのチームからも応援されるチームにならないと思うので、人数が多いからこそ1つになるためには、まずはトップチームの僕らが応援されないといけないですよね。今は『蹴球部の全員の心を動かすこと』をテーマにやっているので、それをしっかりまとめて、チームの方向性として示していくのが僕の仕事かなと思っています」。

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