上田綺世が裏抜け&背負いで圧巻2ゴール!! 首位鹿島、磐田叩いて独走態勢へ
ゲキサカ / 2022年5月3日 16時55分
対する鹿島は後半8分、カウンターから鈴木がやや低い位置に降りて受け、グラウンダーでスルーパスを配給。これに上田が抜け出したが、右に素早く持ち出し放ったシュートはわずかに右に外れた。同16分、シンプルなハイボールからF・ゴンザレスにゴール前でタメをつくられたが、GKクォン・スンテが身を挺して時間をつくり、樋口が献身的に戻ってクリアした。
その後も磐田が優勢を保つ中、後半22分には早くも2度目の2枚替え。DF山本義道とMF上原力也を下げてFWジャーメイン良とMF山本康裕が入った。すると直後、遠藤のFKからジャーメインがヘディングシュート。これをキャッチしたクォンのフィードをF・ゴンザレスがブロックし、そのままボールがゴールマウスに吸い込まれた。だが、清水勇人主審はF・ゴンザレスにファウルの判定。ゴールは認められなかった。
それでも磐田は後半26分、鋭いカウンター攻撃で獲得した右CKを遠藤が短く出すと、山本が右サイドから鋭いクロスボールを配給。ファーでDF関川郁万との駆け引きを制したF・ゴンザレスがヘディングで押し込み、1点を返した。鹿島は直後、鈴木とMF和泉竜司に代わってMFファン・アラーノとMFディエゴ・ピトゥカを投入。ピトゥカは6試合の出場停止(うち2試合はクラブの独自処分)から明け、これが復帰戦となった。
その後も磐田が勢いをキープ。ところが後半33分、鹿島の若きエースが圧巻の一振りで試合を決定づけた。前線でこぼれ球を拾ったA・カイキが縦パスを入れ、上田がボールをキープ。相手を背負いながら左に持ち出し、角度のないところに追い込まれたかと思われたが、それでも果敢に左足一閃。強烈な弾丸シュートをゴール左上に突き刺した。
上田はこれで今季7ゴール目。他会場でこの日1ゴールだった得点ランキングトップのFWピーター・ウタカに1点差に迫った。その後も落ち着いて試合を進めた鹿島が3-1で勝利。昨季上位勢がACLに参戦していた中、6シーズンぶりの国内タイトル奪還に向けて独走態勢に入ろうとしている。
(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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