完成度高まるエースの輝き…圧巻2発の鹿島FW上田綺世「ゴールのバリエーションや種類はFWの価値に直結する」
ゲキサカ / 2022年5月3日 19時37分
[5.3 J1第11節 鹿島 3-1 磐田 カシマ]
日本代表FW上田綺世が2ゴールの大活躍を見せ、鹿島アントラーズが首位を守った。追加点が欲しい時間帯での1点目、チームが苦しくなりつつあった状況での2点目——。強烈にゴールを射抜いたパンチ力もさることながら、決め切ったシチュエーションを考えても圧巻だった。
まずは1-0で迎えた前半35分、FW鈴木優磨からの浮き球パスに絶妙なタイミングで抜け出した。
「優磨くんが来たのが見えたので、スペースを空ける意味でもプルアウェーを始めて、優磨くんが前を向いたタイミングでダイアゴナル(斜め走り)しようというイメージがあった」。最終ラインとの駆け引きでは「目の前のDFより早く動き出してしまったので、自分の中で若干オフサイドの可能性もあるなと思った」というが、背後に感じていたDFとのタイミングはドンピシャ。最後は左足でゴール左隅を撃ち抜いた。
続いては2-1と1点差に迫られた後半33分、相手の優勢が続いていた苦しい時間帯だった。FWアルトゥール・カイキからのシンプルな縦パスが足元に入ると、強引にターンしながら左へドリブル。3人を引き連れながら角度のないところに自ら持ち込み、難しい体制からまたしても左足を振り抜いた。
「前半から背後は狙いつつ、相手が3バックだったので、なかなか前にインターセプトを狙えないのは分かっていた。前を向いたらミドルを狙おうという意識だったが、なかなかそういう場面がなかった。前を向いたらシュートというところの“完結性”を意識していたので、前を向けたらシュートまでのイメージはできていた」。たった一人で相手の守備ブロックをぶち破るスーパーゴールを突き刺した。
「シュートレンジの広さは自分の武器だと思っているし、25m以内なら振れると思う。ああやってペナの中で前を向けたら自信はある」。
シュートを打つからには、決める自信はあった。ただ、それ以上にチームの勝利への思いがあった。「失点の流れもゲームの流れも良くなかったし、それを払拭できるのがFW。それがFWの一つの仕事というか、FWにできることをまた一つできた」。相棒の鈴木がベンチに下がっていた中、まさにエースとしての大役を果たす一撃だった。
上田にとって、理想的なストライカーはあらゆる場面でゴールを奪える存在だ。「どんな環境でも、どんな試合でも、どんな時間でもゴールを決めるのがベストなFW」。得点が欲しい時に奪い切ったこの日の2ゴールは、そうした理想に近づいていることを示す証となった。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
湘南は暫定でJ2降格圏脱出! MF畑大雅弾で2位G大阪から金星&3連勝
ゲキサカ / 2024年7月20日 21時12分
-
山田楓喜の一発退場響いた東京V、山見2戦連発も連勝ならず…C大阪FWレオ・セアラがJ1トップ独走の16ゴール目
ゲキサカ / 2024年7月6日 20時44分
-
絶品スルーパスに芸術クロス! “日本のベンゼマ”の圧巻2アシストで鹿島が札幌に完封勝利
ゲキサカ / 2024年7月6日 20時24分
-
神戸が武藤嘉紀の全3ゴールに絡む活躍で逆転勝利!! 鹿島はリーグ戦12試合ぶり黒星
ゲキサカ / 2024年6月30日 20時58分
-
秋田が3発快勝で5試合ぶり白星! 清水は2連敗で首位陥落
ゲキサカ / 2024年6月23日 16時0分
ランキング
-
1《江川卓、1984年オールスター8連続三振》40年目の真実「あの日は肩が痛くなかった」、バッテリーを組んだ中尾が明かす「パスボールしろよ」発言
NEWSポストセブン / 2024年7月22日 11時13分
-
2日本ハム 誹謗(ひぼう)中傷の投稿に注意喚起 法的措置も視野
スポニチアネックス / 2024年7月22日 13時51分
-
3大谷翔平の144m弾より「広告に目いったわ」 日本企業の“宣伝効果”が「えげつない」
Full-Count / 2024年7月22日 10時28分
-
4ストレッチャーで運ばれ途中退場したバレー日本代表の高橋健太郎 パリ五輪まで約1週間ケガの状態を明かす
日テレNEWS NNN / 2024年7月22日 10時41分
-
5衝撃の一発に頭抱え…“アングリ硬直”の24歳が「完全に驚嘆」 大谷特大弾の反応が話題
Full-Count / 2024年7月22日 18時3分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)