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[MOM3838]前橋育英MF山田皓生(3年)_ここまで無得点の悩めるアタッカーが衝撃の2ゴールで青森山田撃破の立役者に!

ゲキサカ / 2022年5月8日 7時12分

 これだけでは終わらない。ロングスローから同点に追い付かれ、1-1で迎えた42分。CBを務める齋藤駿(3年)が正確なサイドチェンジを左へ送り、MF大久保帆人(3年)はシンプルに後ろへ。オーバーラップしてきた左SB山内恭輔(3年)が高足とのワンツーで左サイドを切り裂き、グラウンダーのクロスを送り込むと、ニアサイドに潜った山田のシュートが鮮やかにゴールネットへ突き刺さる。

「自分は右サイドにいたんですけど、左サイドで良い崩しができて、サイドバックが抜け出してくれたので、ゴール前の入り方は練習からいろいろな形をやっていますし、キーパーとの間にタイミングよく飛び込めて、あとはゴールへ流し込めた感じです」。圧巻の自身2ゴール目は、完璧なコンビネーションを締め括る貴重な勝ち越し弾。試合も3-2で難敵相手に勝利を収め、悩み深きアタッカーが、大一番で主役の座を鮮やかにさらっていった。

 個性豊かな顔ぶれの揃うタイガー軍団の中で、定位置を掴みつつある現状にも、「自分はフィジカルが強いタイプではないので、しっかり相手を見ながら、間で受けたりしながら、少し違いを作れると思いますし、パスやシュートをもっとたくさんゴールに繋げられるような選手になっていきたいです」と冷静な自己分析も。山田耕介監督も「皓生は飄々とやりますよね」と言及しており、いわゆる“仕事人”の雰囲気も漂わせる。

 中学時代は名古屋グランパスU-15でプレー。プレミアWESTでは当時のチームメイトも躍動しており、「みんなもプレミアの試合にも出ていて、得点を決めたりしているので、そこは自分の刺激にもなっていて、『自分も頑張らないとな』と思っていました。今日は少し結果を残せたので、これからもこれを続けていきたいです」と笑顔を見せる。

 彼らとピッチで“再会”できるのは、プレミアファイナルの舞台のみ。だが、そのことに水を向けても、「まだアイツらともそんな話はしていないですけど、もっと終盤になって上位にいられたら、そういう話もしていきたいなと思います」とあくまで堅実な発言が。ようやく生まれたゴールにも、強豪相手の白星にも、浮かれた様子は微塵もない。

 ゆえに期待してしまう。飄々と、軽やかに、大舞台で躍動していく姿を。2022年の前橋育英を山田がメインキャストとしてより一層牽引していくシナリオは、決して想像できない未来ではない。



(取材・文 土屋雅史)
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