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専修大松戸が後半に楽しみながら創造性とテクニック表現。伝統校・習志野突破して関東大会へ

ゲキサカ / 2022年5月17日 11時36分

 専大松戸は前半34分に負傷した白田が右SB高畑友希(2年)と交代するアクシデント。だが、「1対1とか上手くてしっかり守備の強度もやれますし、やっぱりアイツが起点になってそこにブワッと集まってくるし、チャンスが作れるシーンもあるので大事な選手の一人です」と塚越が評する注目エース・南ら個々のスキルの高さを活かしてゴール前のシーンを増やしていく。

 前半はなかなかグループでの崩しが上手く行っていなかったものの、専大松戸は個の力でゴールへ向かい、奪い取ることもできるチーム。前半40+3分、塚越が左ゴールライン際の狭いスペースを突破して折り返す。これを守興が1タッチで合わせて先制した。

 後半立ち上がりは専大松戸各選手の創造性とテクニックがリンク。密集で奪い返して連続攻撃を繰り出す。3分には右サイドを突破した塚越を皮切りに3連続シュートを打ち込んだが、習志野守備陣が懸命にブロックして1点差を維持する。すると、10分、習志野は後半開始から出場していたFW山本勇翔(3年)が右サイドを突破。最後は中央でフリーの田代が押し込み、同点に追いついた。

 習志野は中屋の左足シュートなどで畳み掛けようとするが、専大松戸は15分、左サイドで塚越からのパスを受けた石井が深く切れ込んで折り返す。これを志賀が押し込み、再び勝ち越した。

 さらに専大松戸は池田とMF鮎川晴次(3年)を入れ替えた直後の26分、スーパーゴールで追加点。右サイドへ流れた塚越のセンタリングを石井とクロスする形でファーへ動いた志賀が左足ダイレクトで合わせる。素晴らしいボレーシュートが決まり、3-1。直後に習志野はMF萩本桐也(3年)、専大松戸はMF小川望来(2年)をピッチへ送り出した。

 習志野の金子大助監督は、「前半から全部球際のところも負けていましたしね。出足、球際、全てにおいて後手後手で動けていなかったですね。勝負に掛ける執念みたいなものが、ちょっと専松の方が上回っていたかなと。そこにつきますね」とコメント。この後3度4度と決定的なピンチを作られながらも大吉や菅野中心に我慢強く守り、山本勇の仕掛けなどから攻め返したが、関東大会には届かなかった。

 一方、終盤にMF古屋和希(2年)とDF武井遼(3年)を送り出した専大松戸はヘディングの強さを見せた飯塚中心に2点目を許さずに勝ち切った。自然体でサッカーを楽しむチームは、近年、千葉県内で台頭を続けている。今回の勝利で16、19年に続く関東大会出場。昨年度の選手権予選準決勝では優勝校・流通経済大柏高に2度追いつき、PK戦まで戦った。アタッカー陣中心に個のレベルも高い今年は、新たなステージで戦う可能性も十分にありそうだ。
 
 塚越は「まず楽しめれば。今日みたいに難しい試合もあるんですけれども、結果は後から付いてくるかなとみんな思ってやっている。本当にまず楽しむということで、自分たちのサッカーをやれれば、全然どのチームに負けずにやれるかなと思います」と口にする。志賀も「楽しみながら勝てたら良い」と語るように、まず楽しむことを第一に勝利も。プレミアリーグ勢や伝統校相手にも自然体で戦い続けて、白星を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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