[プレミアリーグEAST]「学びのサイクル」を進める大宮U18は桐生一に競り勝ち、5試合ぶりの白星をゲット!
ゲキサカ / 2022年5月9日 12時3分
試合を動かしたのは、プレミア屈指のドリブラーが見せたスペシャルな一撃。後半11分。大宮U18は初スタメンの右SB斉藤秀輝(1年)が前方へフィード。ここに猛然と走った高橋は、フィフティのボールを収めてドリブルスタート。寄せてきたマーカーを切り返しで外しながら、さらに中央へ運んでもう1人も剥がすと、ニアサイドへ丁寧なシュート。軌道はゴールネットへ確実に到達する。「1人目をかわして、2人目をかわした瞬間に、『ああ、これはもらった』と思いました」と笑った高橋は、これが今シーズンのリーグ戦初ゴール。アウェイチームが1点のアドバンテージを握る。
先制を許した桐生一だったが、「『とにかく負けることは嫌だけど、負けるのが嫌だから出ていかないのは違うでしょ』という感じで後半に送り出しました」という中村監督が切った交代カードが躍動する。21分。後半開始からピッチへ送り出されたMF小野剛史(2年)は、清水からのキックを受けると、完璧なスルーパスを浅いディフェンスラインの背後へグサリ。同じく後半に投入されたMF乾真人(2年)が迎えた1対1は、大宮U18のGK海本慶太朗(3年)がファインセーブを見せるも、後方から飛び込んできた松島が、“3度目の正直”でこぼれ球をゴールへ流し込む。ホームチームの同点弾に拍手の巻き起こるスタンド。1-1。桐生一がスコアを振り出しに引き戻した。
前節も2点を先行しながら、そこから2失点を喫して引き分けている大宮U18。嫌な空気が流れかけたチームを、2年生ボランチのゴラッソが救う。26分。種田の浮き球パスに、左サイドを走った高橋が丁寧に後方へ。走り込んだ市原はゴールまで25メートル近い距離から右足を強振。地を這う軌道が左スミのゴールネットへ鮮やかに突き刺さる。
「アレぐらいはやってもらわないと困るかなという選手ですけど、凄く大きな2点目だったと思います」と森田浩史監督も言及した市原のスーパーミドルで勝ち越したアウェイチームは、その4分後にも種田の左CKから、作本がヘディングでプレミア初ゴールを奪って勝負あり。「前節もリードした中で追い付かれて、その後に勝ち越し点を獲れなかったので、今日はそこからもう1回相手を突き放す点が獲れたことは良かったと思います」と指揮官も認めた大宮U18が、3-1でシビアなゲームを制し、第2節以来の勝ち点3を手にする結果となった。
ケガや体調の問題で、なかなか3年生の主力クラスが開幕から揃わなかった大宮U18。少しずつ彼らが復帰してくる中でも、明確な結果を引き寄せられない状況に、選手たちは危機感を募らせていたという。
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