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[MOM3841]大宮U18FW高橋輝(3年)_「引き出しの中も綺麗にした」プレミア屈指のドリブラーが1G1Aと躍動!

ゲキサカ / 2022年5月9日 12時22分

 右45度の角度。飛び込んできたマーカーを鋭い切り返しでかわし、次に寄せてきたマーカーはスピードで外して、中に潜りながら左足でニアサイドへのシュートを選択すると、ボールはゴールネットへ吸い込まれていく。「もうあの形は自分の形で、自信もあったので、思い切っていきました。凄くホッとしましたね」。ベンチへと一目散に走った高橋を中心に、歓喜の輪を作ったチームメイトにも笑顔が弾けた。

 もう一仕事を果たしたのは、同点に追い付かれて迎えた26分。今度は左サイドでMF種田陽(2年)のパスを引き出し、エリア内へ侵入すると、瞬時に前半のシーンを思い出す。「浮き球で抜けた時に左足でボレーシュートを打って、相手に当たってコーナーになった場面があったんですけど、『ここで打っちゃうと同じことになるな』と思って、1回右足で浮かせて、相手の逆を取ったらシュートコースが空いていなかったので、後ろを見たら(石川)洸介と(市原)吏音のダブルボランチがどっちも入ってきていて、『どっちかシュートを打ってくれ』という感じで、優しめにパスを出しました」。

 そのパスを受け、DF市原吏音(2年)が放った25メートルミドルは豪快にゴール左スミへ突き刺さる。高橋は「あれは吏音が凄かったです。吏音の得点です(笑)」と笑ったものの、冷静な判断から繰り出したアシスト。2得点に絡んだ高橋の活躍が、大宮U18に5試合ぶりの勝利をもたらした。

 そのドリブルの威力は、確実にプレミア最高峰のレベルだ。「1試合で何回か絶対にドリブルで何人も相手を剥がしてチャンスを作りたいというのはずっと考えていて、先輩でも(山崎)倫とかシバくん(柴山昌也)とか偉大な先輩が身近にいましたし、トップチームの高田颯也選手のユース時代の映像を見る機会が多くて、あの推進力が凄く好きなので、自分もあそこを目指してやっています。この代のドリブラーと言ったら自分じゃないかということは意識していますし、少しでも違いを作れるように考えています」。高田颯也。柴山昌也。山崎倫。いずれもトップチームへと昇格したアカデミー出身の先輩たちに匹敵するだけのスペシャリティを、高橋も持ち合わせている。

 アカデミーで迎える最後の1年は勝負の年。掲げる目標も力強い。「世代別代表はチームメイトに何人もいますし、そこには自分も入りたいという気持ちが強いです。あとは大学に行っても、トップに昇格したとしても、しっかりプロで活躍できるような選手になりたいですし、たくさんの人に認められて、人間性の部分でもたくさんの人に愛されるようなサッカー選手を目指しています」。

 圧倒的な輝きを放つオレンジの閃光。高橋は磨き上げてきたそのドリブルで、自らが望む未来へと一直線に突き進んでいく。

(取材・文 土屋雅史)
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