全日本大学選抜MF倍井謙がU-21代表から決勝弾!“最強世代”同期MF榊原の名古屋内定発表は「刺激の一言」
ゲキサカ / 2022年5月13日 3時44分
[5.11 練習試合 U-21日本代表候補 0-2 全日本大学選抜]
メンバーを入れ替えた後半はガラリと空気が変わった。前半はなかなかシュートすら打つことが出来なかった全日本大学選抜だったが、トップ下に入ったMF落合陸(東京国際大4年)や右MFの齊藤聖七(流通経済大4年)、左MFの倍井謙(関西学院大3年)が起点となってチャンスを作り続ける。
すると15分、落合のスルーパスで右サイドからエリア内に入ったDF奥田勇斗(桃山学院大3年)が右足で狙ったシュートが逆ポストに当たって左に流れる。これに反応した倍井が押し込むと、相手に当たったシュートがそのままゴールネットを揺らし、決勝点が生まれた。
「1本目が上手くいかなかったので、2本目は前から掛けようと話していた。個人としても1点取れたことは良かった。同年代の選手とやれるので楽しみが強かった。普段Jリーグでプレーしている選手とどれくらい出来るか確認できたし、即席チームでしたが、良いコミュニケーションを取りながらできたかなと思います」
相手にはユース時代に先輩だったDF成瀬竣平(岡山)や、高校時代に3冠をかけたプレミアチャンピオンシップで決勝点を決められて苦杯をなめたMF松木玖生(FC東京)もいた。いずれも直接対決は叶わなかったが、「こういう場所で一緒に試合がやれたことで嬉しい反面、プロの舞台で早くやりたいという思いになった」と気持ちを新たにする。
また前日には名古屋U-18で同期だったMF榊原杏太(立正大)が、24シーズンの名古屋加入内定を発表。今年のキャンプには倍井も一緒に参加していたが、今のところ榊原のみが帰還を決めた形だ。「刺激があるの一言に尽きる」。3月のデンソーカップチャレンジではお風呂で話し込む時間を作るなど、同期の中でも特段仲がいいという2人。「早い決断をしたと思うけど、改めて気が引き締まります」と自然と言葉に力がこもる。
試合後にはU-21日本代表の大岩剛監督からチームに直接言葉を貰ったことで、より代表への思いも深まっている様子。「サッカーをしていればみんなが目指すところ。僕らの代でも佐藤恵允選手(明治大)や岡哲平選手(明治大)が入っていて、刺激になる。(大岩)監督から言葉を頂いたし、観てくれていることは凄くモチベーションになります」。この日のように結果を残し続けることで、未来を切りひらく。
(取材・文 児玉幸洋)
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