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東京国際大MF落合陸がパリ世代相手に1ゴール&1起点! “1年遅れ”でプロの舞台へ「レイソルの中心になれたら」

ゲキサカ / 2022年5月11日 17時3分

東京国際大MF落合陸(4年=柏U-18/柏内定)

[5.11 練習試合 U-21日本代表候補 0-2 全日本大学選抜]

 全日本大学選抜で唯一の1999年生まれ。“大卒1年目世代”の東京国際大MF落合陸(4年=柏U-18/柏内定)が、U-21日本代表候補との練習試合で2ゴールに絡む大活躍を見せた。

 激しい強化合宿トレーニングの疲労を考慮し、変則的な35分ハーフで行われた練習試合。パリ五輪を目指すU-21日本代表の出来に注目が集まるなか、ひときわ大きな存在感を放ったのは後半からトップ下のポジションを担った全日本大学選抜の10番だった。

 まずは15分、右サイドバックからオーバーラップしてきたDF奥田勇斗(桃山学院大3年)にワンツーのスルーパスを通し、決定機を演出した。「決めて欲しかったのが本当のところだけど……」(落合)。奥田のシュートは左ポストに弾かれたが、跳ね返りをMF倍井謙(関西学院大3年)がゴール。これが試合の先制点となった。

 さらに23分、FW太田龍之介(明治大3年)の裏抜けに合わせて布陣を押し上げると、飛び出してきた相手GK野澤大志ブランドン(岩手)がクリアミス。「聖七が自分のことを見てくれて、GKが出ていたのでしっかり決めることができて良かった」。セカンドボールを拾ったMF齊藤聖七(流通経済大4年)からのパスを受け、冷静なロングシュートで無人のゴールに突き刺した。

 その他の場面でもトップ下の位置から鋭いプレッシングで守備のスイッチを入れたり、絶妙な位置取りでボールを引き出したりと、前半の劣勢から後半優勢に転じたチームを牽引。「あれが自分が本来やりたいプレー。大学に入ってから守備ができるようになったのがプラスになった。攻撃ではゲームを作ったり、前に出て行ったりしてチームの中心になるのが自分の良さ」。プロ内定者の実力の一端を発揮していた。

 落合は柏U-18からの卒団後、Jクラブ加入を志望していたが叶わず、関東リーグのVONDS市原に1シーズン所属。同級生から1年遅れで東京国際大に入学し、4年間かけてプロ入りの夢を掴んだ。今季はすでに柏でルヴァン杯3試合に出場。「日程的にキツイところもあるけど、過密日程は自分の成長につながる。前向きにやっているし、プロの舞台でも大学の舞台でも結果を出したい」と充実したシーズンを送っている。

 もっとも、現状には「正直まだプロの舞台で目に見える結果や、自分の持ち味は出せていないので、プロで通用するという確信はない」と満足せず。「守備でインテンシティ高くやるのはチーム全体の目的で、それをどうやって発揮するか。Jリーグには絡めていないけど、DAZNで試合を見ながら自分の中でこうすればいいかなと整理しながら意識している」とイメージを膨らませつつ、自身の夢を切り拓いた大学サッカーの舞台で研鑽を続けている。

 目指す姿はMF大谷秀和のような存在だ。「(柏では)前線で活躍する若手が多く、中盤では大谷さんが背負っている部分がある。自分はタニさんみたいなプレースタイルではないけど、自分なりのミッドフィールダーとしてレイソルの中心になれたら」。柏を背負っていく覚悟と胸に、大学最後のシーズンを走り抜ける。

(取材・文 竹内達也)●AFC U23アジアカップ2022特集ページ
●第96回関東大学L特集

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