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[MOM3848]柏U-18MF中村拓夢(3年)_藤田優人コーチと積み重ねた日々が呼び込んだ、悩めるプレーメーカーのプレミア初ゴール!

ゲキサカ / 2022年5月22日 8時2分

「去年ずっと支えてくれて、力になってくれたのが藤田さんで、今こうやって試合に出てやれていることは、藤田さんのおかげでもあるので、本当にそこは感謝の気持ちでいっぱいです。藤田さんは熱さの中に優しさもあって、凄く選手の気持ちにもなってくれるので、尊敬している人です」。出迎えてくれた藤田優人コーチと交わした握手は、1年分の感謝を込めたそれだった。





 これだけでは終わらない。11分。ここも右サイドで大木がボールを持つと、すぐに状況を思考する。「海世が今日は凄く調子が良くて、ドリブルで抜けてくるので、『中に入っていけば何とかなるかな』と思って」左から中央に絞ると、グラウンダーのクロスが入ってくる。

「ちょっとボールは後ろの方に流れてしまったんですけど、ファルザンが見えていたので、滑り込みながらでも当ててそっちに流せればと」倒れ込みながら優しく残した中村のラストパスを、MFモハマドファルザン佐名(3年)が丁寧にプッシュ。この3点目が効いた格好で、チームは3-2と勝利。1ゴール1アシストと結果を残した8番の活躍が、連敗中の苦しいチームに確かな光明をもたらした。

 だが、本人は少しだけ心残りがあったという。「まだまだ自分でも足りないところがあると思っていて、今日は両足が攣ってしまって交代という形だったので、もっと運動量を増やしていかないといけないです」。後半39分に交代を余儀なくされたものの、連続性の高いプレスバックも含めた攻守に献身的なプレーを鑑みれば、ある程度は仕方ないようにも思えるが、さらなる成長欲を口にするあたりも頼もしい。

 ある意味でこの試合はスタートライン。今まで溜めてきたエネルギーを発散する場は、これからも存分に用意されている。「今年の1年はチームとしても個人としても本当に悔いがないようにしたいですし、自分がチャンスメイクの部分だったり、長所のところを生かせれば、チームももっと攻撃的なスタイルになれると思うので、それを目指してやっていきたいです」。

 見え始めてきたブレイクの兆し。でも、きっとまだまだこんなもんじゃない。小柄な身体に詰め込まれた中村のサッカーセンスの煌めきは、きっとまだまだこんなもんじゃない。

(取材・文 土屋雅史)
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