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もう“スペシャル・ワン”ではない? モウリーニョ監督「昔の話だ」

ゲキサカ / 2022年5月25日 20時37分

ECLのタイトルを狙うジョゼ・モウリーニョ監督

 ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が自身の“スペシャル・ワン”という異名について、もう過去のものだと語った。アメリカ『ESPN』が伝えている。

 モウリーニョ監督が率いるローマは、25日のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝でフェイエノールトと対戦。ローマが勝てば、モウリーニョ監督は全ての欧州タイトルを獲得した最初の指揮官となる。

 2004年にチェルシーの監督に就任した際、自らを「スペシャル・ワン」と呼んだことで有名なモウリーニョ監督だが、その呼び名はもう過去のものにしたいと考えているようだ。ECL決勝を前に次のように話している。

「もし私が勝てば、ヨーロッパの全てのトロフィーを獲得した最初の人物になれる。だが、それは勝った場合だけだ」

「スペシャル・ワンは昔の話だ。それは私が(キャリアの)最初の頃のことだよ。成熟し、安定した状態になると、人々のことを考えるようになり、自分のことはあまり考えなくなる」

「それは昔話だ。私は魔法を信じない。1シーズンの仕事を終えて決勝にたどり着いたとき、その仕事は終わったことになる。それはチームのためのものであって、個人のためのものではないんだ」

 ローマは今季から指揮を執るモウリーニョ監督の下、セリエAで6位に入り、来季UEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得。フェイエノールトとのECL決勝は、2007-08シーズンのコッパ・イタリア以来14年ぶりのタイトルを懸けた大一番となる。

 モウリーニョ監督は「私は魔法の薬や魔法の呪文を信じない。特別なことは何もなく、ただチームとして、自分たちのままでいること。自分たちの持っている資質と限界を知ることだ」と冷静に語り、「決勝戦がどのように終わろうとも、今季は私たちにとってポジティブなシーズンだ」と、ここまでのチームとしての歩みを誇った。
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