シャルケ退団は「寂しい」けれど…複数クラブ争奪戦のDF板倉滉「そういう話が出るのは嬉しいこと」
ゲキサカ / 2022年6月1日 12時13分
日本代表のDF板倉滉が1日、報道陣のオンライン取材に応じ、今季限りで退団が決まったシャルケへの思いを語った。マンチェスター・シティから期限付き移籍中の板倉は公式戦32試合4得点を記録し、シャルケの2部優勝と1部昇格に大きく貢献していたが、クラブは5月31日、買い取りオプションを行使しないと発表していた。
シャルケの発表ではルーベン・シュレーダーSD(スポーティング・ディレクター)が「ブンデスリーガのチームに残しておきたかったが、残念ながら財政面の理由で不可能だった」と経緯を説明。「金銭的な規模が大きすぎるため、われわれの限界を超えることになった」とし、来季のチームにも必要な戦力と捉えていたが、金銭面でマンチェスター・Cの要求を満たせなかったことを明かしていた。
板倉はこの日、シャルケ退団が決まったことについて「寂しい」と率直な思いを吐露。その上でクラブへの感謝を述べた。
「1年間いいシーズンを送れて、僕個人としてもシャルケはいいオプションだったし、ブンデスリーガでやりたい気持ちはあった。シャルケ側からもそういう思いを感じ取れたし、『なんとかするから』と言ってくれていた。ただシャルケも悪くないし、僕もどうすることもできない。でもまずは感謝したい。あれだけのビッグクラブでやるチャンスをもらえたことを感謝しているし、しっかり1部昇格して出られるのは寂しいけど、ホッとしている。満足しているわけではないけど、最低限の目標だったのでそれを達成できたのはうれしい。…それでも寂しいですね」
2019年1月、川崎Fからマンチェスター・Cに移籍した板倉は2年半にわたってフローニンゲンに所属。欧州での4年目をシャルケで迎えたが、ドイツを代表するビッグクラブでの経験は大きな糧になったようだ。
「あれだけの6万人以上のサポーターが入るスタジアムでプレーできた。そしてシャルケは昇格しないといけないというプレッシャーは少なからずあった。昇格が決まったザンクトパウリ戦のあとにはめちゃめちゃ気が抜けた。そこでやっと始めて(プレッシャーがあったことに)気づいた。そこで1シーズン通して試合に出られたことが成長につながっているし、それがいい経験になった。それをこれからに活かされてくると思う」
そうした活躍が評価され、板倉にはフランクフルトやマインツ、ホッフェンハイムなどブンデスリーガのクラブに加えて、プレミアリーグ昇格を果たしたフルハム、ボーンマスからの関心も集まっていると報じられており、争奪戦の様相だ。
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