天皇杯の醍醐味、OBとして戦える喜び…柏DF三丸「特別な気持ちに…」筑波大MF田村は惜敗に涙「勝ちに来ていた」
ゲキサカ / 2022年6月1日 22時32分
[6.1 天皇杯2回戦 柏1-0筑波大 柏]
天皇杯の醍醐味のひとつに、普段違うカテゴリで戦う古巣との対戦がある。それが母校や高校時代に過ごしたクラブとなれば、思いはひとしおのはず。2015年に筑波大を卒業。プロになって初めて古巣とマッチアップした柏レイソルのDF三丸拡は、「試合が決まってからとか、今も特別な気持ちになっています」と感慨にふけた。
三丸は大学在籍時にも天皇杯でプロクラブと対戦。大学2年生時の第93回大会では、2回戦で奇しくも柏レイソルと、場所も日立柏サッカー場(現三協フロンテア柏スタジアム)で戦っていた。
普段通りを心掛けたという三丸だが、「組織的な守備、攻守にアグレッシブなところに思うところはあった」と後輩たちの気持ちの入ったプレーに心を動かされた様子。「もっともっとやらないといけないなという思いにさせてもらいました」と感謝を語り、刺激に変えていた。
筑波大にも“古巣”との対戦に並々ならぬ思いを持っている選手がいた。MF田村蒼生(2年=柏U-18)は高校時代までを柏の下部組織でプレー。弥が上にも気合は入っていた。
試合後には人目をはばからず、涙を流す場面がみられた。「泣くつもりはなかったですけど、勝てる自信があったので。これだけ観客がいる中で、レイソルに負けたのが悔しかった」。報道陣の前でも時折言葉を詰まらせるようにして、精一杯の思いを話してくれた。
その他にも昨年まで筑波大蹴球部に在籍。大学3年生で切り上げて、今季より柏でプロ生活をスタートさせているFW森海渡が先発出場。最も森を警戒選手としてみていた筑波大は、普段とDFラインのシステムを変えてでも、森対策を取ってきていた。
そんな森はハーフタイムで途中交代。ネルシーニョ監督は「古巣ということで気負い過ぎていたのかなと思う。今日は彼の日ではなかった」と思いやったが、筑波大の選手らは対戦を楽しんだ様子。山内は「森選手とやるのは楽しみにしていたし、充実していた」としみじみと話した。
(取材・文 児玉幸洋)●第101回天皇杯特集ページ
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